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ツルヤブコウジ [花木(冬)]

ツルヤブコウジ
   サクラソウ科ヤブコウジ属(←ヤブコウジ科)の常緑小低木

軒下の一隅に拡がったジュズサンゴがまだ少しばかり赤い実を残したまま紅葉しています。
その陰に大きな真っ赤な実を発見!
ジュズサンゴや落ち葉を除けると赤い実がここにもここにもと現れました。
ツルコウジ1wb.jpg

2010年の晩秋、アイビーを撤去した軒下に園芸店で購入した苗を植えました。
年末には艶やかな葉と真紅の実が楽しめました。
しかし、この植物のラベルが見当たりません。
ヤブコウジ(Ardisia japonica )の園芸種?
ツルコウジ20101231wb2.jpg

その後は隣に植えたジュズサンゴの陰になって目立たぬ存在になっていました。
今期、久方ぶりに見る葉は6年前とは異なり黄色っぽく一部では紅葉も見られます。
紅い実も房状にはならず、1〜2個づつぶら下がっています。
しかし、消え入りそうなヤブコウジとは異なり、逞ましい印象です。
ツルコウジ2wb.jpg

葉には大きな鋸歯があり、葉の幅が広い。茎は直立せず横に這っています。
ヤブコウジの鋸歯はもっと細かく、葉は細長い。
検索すると近縁種「ツルコウジ(Ardisia pusilla )」が見つかりました。
しかし、山地に自生するというツルコウジの画像を見るともっと華奢な感じです。
一体、これは何者でしょう?
ツルコウジ3wb2.jpg

果実の直径は7〜9mm。ネット検索するとツルコウジは5〜8mmです。
ツルコウジ2015wb2.jpg

5裂した萼が残っています。
ツルコウジ実2萼wb.jpg
さらに検索すると「ツルヤブコウジ」・「中国ツルヤブコウジ」が見つかりました。
ヤブコウジやツルコウジのように在来種ではなく、中国原産。
まさしくこれです!やっと納得できました!

花は2014年6月に撮っていました。
花冠にはそばかすのような褐色の斑点があり、5裂して先端は後ろへ反り返っています。
茎には細毛がびっしり。
茎の細毛はヤブコウジにはなく、ツルコウジにはあります。
ツルコウジ花5wb.jpg

花の裏側。
淡いピンクに染まった5裂の萼が美しい。
ツルコウジ2140615-1wb.jpg

蕾にもそばかすがいっぱい!
ツルコウジ花1wb.jpg

画像を拡大すると中心に雌しべ、その周りを取り囲む尖った葯(雄しべ)が5枚。
属名Ardisia はギリシャ語で「矢または槍の先端」を意味する「Ardis」からつけられたそうです(植物の世界:6-28.朝日新聞社)。
ツルコウジ花4upwb.jpg

長く突き出た雌しべ。これは果実になっても残っています。
そばかすは花弁のみならず萼や花柄にも。茎には長い毛が密生。
ツルコウジ花6wb.jpg

この年はこんなに花が咲いたのに果実を観察しなかったことが悔やまれます。
ツルコウジ花4wb.jpg

ツルコウジの葉は光沢が無く両面に長い軟毛があり、長さ3cmくらいだそうです。
この葉には毛は無く光沢があり、大きい葉は長さ7cmもあります。
ツルコウジ花3wb2.jpg

葉の表面。毛はありませんが点状の突起があって触れるとザラザラします。
ツルコウジ葉表2wb.jpg

裏面にも明らかな毛は認められません。
ツルコウジ葉裏3wb.jpg

直径9mmの大きな実を2つ採ってまずは味見。
紅い外果皮を取除くとみずみずしいピンク色の果肉が現れました。
口に含むと............不味い!急いで口をすすぎました。
果肉を洗い落とすと直径6mm、縦に縞模様のある大きな種子が現れました。
これはマンリョウ(Ardisia crenata) の種子とよく似ています。
ツルコウジ種子wb.jpg

ヤブコウジも植えてあったのですが隣のタイワンホトトギスに負けて消えてしまいました。
写真はこの2007年のピンボケ1枚しか残っていません。
和名は薮に生える「柑子(こうじ...ミカン類)」の意味だそうです。
ヤブコウジ200wb2.jpg

先日園芸店でもヤブコウジが見つからず「斑入りヤブコウジ」を購入してきました。
ヤブコウジは万葉集にも「山橘」と詠まれ親しまれた植物です。
江戸〜明治の頃には斑入りの品種が多く作られ、有名品種はべらぼうな値段で取引されたそうです。
別名「十両」のヤブコウジがセンリョウやマンリョウより高価だったとは愉快ですね。
斑入りヤブコウジ1wb.jpg


        学名       分布           特徴
ヤブコウジ Ardisia japonica 北海道・本州・四国・九州  葉の鋸歯が細かい
  藪柑子          朝鮮半島・台湾・中国    葉も茎も無毛
                        
ツルコウジ Ardisia pusilla  千葉以西の本州・四国・九州から 葉の鋸歯が荒い
  蔓柑子         南西諸島・中国・フィリピン    葉も茎も有毛

ツルヤブコウジ       中国            葉の鋸歯が荒い
   蔓藪柑子        (園芸品種)        葉は無毛・茎は有毛
                        
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イセリアカイガラムシ (別名 ワタフキカイガラムシ) [昆虫]

イセリアカイガラムシ (別名 ワタフキカイガラムシ)
   カメムシ目ヨコバイ亜目腹吻群カイガラムシ上科ワタフキカイガラムシ科
    学名:Icerya purchasi Maskell
   原産地:オーストラリア 日本には明治40年代に苗木について侵入。

庭隅に自生したナンテンが同じく自生したヤツデと競い合って大きくなりました。
今年も赤い実をつけましたが、いつもヒヨドリに食べられてしまいます。
ボケた白い部分はヤツデの花です。
ナンテン2016wb.jpg

ナンテンの葉の一部が紅葉、茎も赤く染まっています。
そこに白く輝くのは?
..........大嫌いなカイガラムシ!!!
カイガラムシ成虫2-2wb.jpg

よく見るとあっちにもこっちにも!
大きさは数ミリ、5〜7mmくらいのものが多い。
カイガラムシ成虫3wb.jpg

こんなに大きいのもいました。
体長1cmくらいあります。
カイガラムシ成虫1wb.jpg

これは脚のような突起や長短の繊維が不規則に飛び出しています。
カイガラムシ成虫4wb.jpg

今までカイガラムシを見つけると小枝などでこそげ落としていました。
今日はいざ、対決!
枝ごと切ったものを室内に持ち込み、ひっくり返して腹側を見ました。
白いワックスで覆われた虫体の腹側に小さな赤い虫が3匹。
? ? ?
カイガラムシ子虫1wb.jpg

ネットで検索するとカイガラムシの白い部分は卵嚢(らんのう)と。
この薄気味悪い虫の内部を見るにはどうしたらいいのでしょう?
まずピンセットで後部を挟んで引っ張ってみました。
すると思いがけないことに下半身が容易に離れ、繊維の中には赤い粒々がびっしり!
ワックス製のマントの下に真綿に包まれた卵があったという感じです。
カイガラムシ卵1wb.jpg

上の方を確認します。
まさしく卵です。長細い赤い卵が細かい繊維に包まれていました。
卵の長さは1mmもありません。
カイガラムシ卵2wb.jpg

下の方はまるで卵に手脚が付いているかのよう。
孵化したばかりの幼虫でしょう。
1対の触覚と3対の脚が昆虫であることを証しています。
上の腹側の画像にいた赤い虫も卵嚢から出たばかりの幼虫だったのでしょう。
カイガラムシ卵1-3wb.jpg

こんなゴミのようなものが幼虫。
白っぽい分泌物やクモの糸のような繊維が認められます。
カイガラムシ幼虫3wb.jpg

さらに亀の甲羅のような形になります。
上からは脚は見えず、全周から白い細い繊維が突出。
幼虫は歩いて移動し、茎に固着して口吻を差し込み篩管から養分を吸います。
この時過剰な養分でワックスに覆われた卵嚢を形成。
カイガラムシ幼虫1wb.jpg

若い成虫。
カイガラムシ幼虫5wb2.jpg

またイセリアカイガラムシは吸引した過剰の糖分を排泄します。
これは甘露と呼ばれ、アリの大好物です。
この水滴も甘露?
甘露wb.jpg

成熟した虫体は左側の赤っぽい部分。
眼のような丸い部分は甘露かと思われます。
右のワックスでできたスカートのような部分で産卵、孵化という雌だけの単為生殖が行われています。
稀に翅のある雄も出現するようですが日本ではほとんど観察されていないそうです。
カイガラムシ成虫2wb2.jpg

ミカンの枝にびっしり繁殖したイセリアカイガラムシ。
この庭ではミカン、ナンテン、ハギ、ユキヤナギ、ボタンによく発生します。
カイガラムシ2012-2wb.jpg

今まで敬遠していたカイガラムシをやっと記事にしました。
天敵はベダリアテントウ。この導入で最近は日本のイセリアカイガラムシは減少しているそうですが、この庭ではべダリアテントウを見たこともなく、まだまだカイガラムシが多発して悩まされています。
無農薬を保つにはやはり手動で取るしかありません。
この際、ビッシリついた枝は切除。
散発の場合は袋を受けて落とし、袋のまま処分すべきですね。
虫体は口吻だけで枝と繋がっていますから、虫を潰さなくてもいいのです。
ただし葉裏の小さい幼虫は見逃し易いので要注意です。
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秋の庭 2016 [庭便り(秋)]

今年の秋は足早、もう木枯らしの季節になりました。
しばらく雑用続きで落ち着かない日々でしたが、今年の秋の記録を残したいと思います。

まず驚きはこのダンドク。
これは4年前に703さんからいただいた原種のカンナです(記事2012.10.23.)。
毎年種をまいて発芽はするものの冬越し中に枯れてしまうので、昨年は種撒きもしなかったのに家庭菜園に自生、その5株を裏庭に移植したらこんなに茂りました。

ダンドク2019−1wb.jpg

10月下旬、初花開花。
さあ、このダンドク群をどうしたものかと思案中です。
ダンドク2019−3wb.jpg

ダンドクの根元に咲くのはこれまた自生のクロホオズキ
Iさんから苗を頂いて2010年10月24日記事にした時は、萼がわずかに黒いだけでしたが、今年はしっかり黒くなっています。
クロホウズキ2016-2wb.jpg

萼は果実になると黒くなるのかと思っていましたが、蕾の時から黒ずんでいました。
年によって黒くなったり、ならなかったりするのですね。
クロホウズキ2016-3wb.jpg

さてこの花は何でしょう?
ヤノネボンテンカ2016-2wb.jpg
この庭で困るほど増えているヤノネボンテンカです。
その開花の途中でしょうか(2016.11.06.11:34撮影)。
→いいえ、花弁を閉じるところです。夏とは異なる閉じ方ですね(11.11.16:37)

一般に秋のヤノネボンテンカの花は何となく控えめです。
ヤノネボンテンカ朝3wb.jpg

夏季の閉花の際は花弁が雌しべ雄しべを包むように長く巻いて自家受粉を助けました。
ヤノネボンテンカ朝4wb.jpg

風に揺れるセキヤノアキチョウジ
2006年から細々ながら毎年咲く秋の定番です。
セキヤノアキチョウジ2016-1wb.jpg

2007年河川環境楽園のセキヤノアキチョウジが満開との情報を得て見に行きました。
確かにたくさん植栽されて一面に咲き乱れていました。
今年はHPの開花情報を開いても見つからないので、出かけて学芸員の方にお尋ねすると、虫がついて枯れてしまったと。
うちでは毎年咲いているというと驚かれました。
セキヤノアキチョウジ2016-1wb2.jpg

昨年からアキチョウジも仲間入り。
すっくと立ち上がる姿はなよやかなセキヤノアキチョウジと見分けられます。
アキチョウジ2016-2wb.jpg

ハナミズキの下で咲くのは白花のオキザリス。ほどほどに咲いています。
オキザリス バリアビリス/ホワイト)。
オギザリス白2016-1wb.jpg

陽に映えて鮮やかな赤い色が目に飛び込みました。
オキザリス・レグネリー (流通名:トライアングラリス)。
淡いピンクの花が咲きますが、紫色の三角形の葉も楽しめます。
秋色wb.jpg

シュウメイギクは一部に白絹病の被害があったものの殆どが無事でよく咲きました。
できるだけ器量の良い花を探して撮った1枚。
シュウメイギク2016-3wb.jpg

花弁の形も枚数もまちまち。
気ままに気取らず咲く花です。
シュウメイギク016−3wb.jpg

たくさん咲いても邪魔にはなりません。
シュウメイギク2016-2wb.jpg

夕焼けの空にプロペラがゆっくり回っています。
その足元の白い花がシュウメイギク。
(画面をクリックしてご覧ください。画面はどれもクリックすると大きくなります。)
夕焼け2016-1wb.jpg
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シナノアキギリ? サクキバナアキギリ? [草花(秋)]

2年前、園芸店で「キバナアキギリ」のラベルがついた苗を購入し半日陰に植えました。
キバナアキギリ(黄花秋桐 Salvia nipponica )は シソ科アキギリ属の多年草です。

キバナアキギリ1wb.jpg

たちまち驚くほど勢い良く繁殖、タイワンホトトギスにも負けぬほどです。
草丈は40〜50cm。
ただし、倒れている茎を引き上げると80〜90cmになるものもありました。
倒れた茎から根が出て繁殖しています。
キバナアキギリ3wb.jpg

花は上下に裂けた唇形、上唇からは黄色い雌しべが飛び出しています。
ネット画像で見るキバナアキギリの雌しべの先端は薄紫色でしたがこれは2裂した柱頭まで黄色です。花の大きさは3cm弱。
キバナアキギリ5wb2.jpg

花冠は5枚の花弁が筒状にくっついた合弁花冠。
中央に二つづつ見えるのは仮雄しべ。
仮雄しべもキバナアキギリは紫色のはずですが、これはクリーム色です。
キバナアキギリではなさそうですね?
キバナアキギリ6wb.jpg

近縁種を調べると「シナノアキギリ」がありました。

シナノアキギリ (信濃秋桐)
  学名:Salvia koyamae
長野県で小山海太郎氏が発見、牧野富太郎博士が発表された日本固有種。
絶滅危惧Ⅱ類に指定されています。
その花は雌しべや仮雄しべもクリーム色でこの庭の花とよく似ています。
キバナアキギリとシナノアキギリの第1の鑑別点は葉で、前者は矛形(ほこがた)、後者は円心形で大きく20cmにもなるそうです。

この庭のは円心形に近いのですがやや長めのハート形が多いようです。
大きな葉は長径が15cmありました。
キバナアキギリ1葉wb.jpg

まれに矛形の名残のような出っ張りがある葉もあります。
キバナアキギリ葉2wb.jpg

花が咲く前の若葉。
円心形とは言いにくいところがあります。
キバナアキギリ若葉wb.jpg

次に花を拡大してみます。
腺毛に覆われた萼から筒状の花弁が伸び、上下に分かれて開いています。
花冠にも細い繊毛が見られます。
雌しべの先端は二つに分岐。
雄しべはどこでしょう?
キバナアキギリ花6wb.jpg

上唇は左右から中央まで伸び筒状になります。
その裂け目の上端から雌しべ、下端から仮雄しべが2個飛び出しています。
キバナアキギリ花3wb.jpg

たまたま裂け目から葯が飛び出している花がありました。
雄しべは上唇の中にあったのです。
キバナアキギリ2葯wb.jpg

1花採取して上唇を開いてみました。
2本の雄しべが並び、その上端にある葯から花粉がこぼれました。
キバナアキギリ雄しべ2wb.jpg

下端は花粉を出さない仮雄しべとなり、ここにハナバチが乗ると、てこの仕組みで葯が飛び出しハチに花粉を振り掛ける仕組みです。
キバナアキギリ仮雄しべwb.jpg

アキギリ属の同定には「毛環」が参考になるようですが、ネット画像が確認できません。
この花の花冠を開くと確かに環状に毛が密生している部分がありました。
シナノアキギリ毛僩wb.jpg

この節の4つの花は開花時期がバラバラです。
例外的ですが、右上の花はまだ花粉を出さない葯が露出しています。
キバナアキギリ葯5wb.jpg

上の画像の左下の萼はすでに花冠が脱落した後です。
軽く閉じた萼を開くと中に種子が4個見えました。
萼も腺毛に覆われています。
キバナアキギリ果実wb.jpg

熟した種子も見つかりました。
シナノアキギリ果実完熟wb.jpg

茎は四角形で腺毛が密集し、触れるとべとべとします。
キバナアキギリ茎1wb.jpg

葉の表には細かい軟毛。
キバナアキギリ葉表wb.jpg

葉の裏にはやや太い軟毛が密生。
キバナアキギリ葉裏wb.jpg

さてこの花は何でしょう?
キバナアキギリとは花も葉も異なります。
シナノアキギリとは花は同じ、葉の形も似ていますがやや小さく長いようです。

さらに検索すると「サクキバナアキギリ」というキバナアキギリとシナノアキギリの自然交配種があることがわかりました。

サクキバナアキギリ(佐久黄花秋桐)
1998年、小澤正幸・井上健氏が佐久地方で発見、翌年日原誠介氏らが新雑種として発表されました。
その詳細は分かりませんが、両者の中間形かと推定されます。

この庭に来た黄花の秋桐はシナノアキギリもしくはサクキバナアキギリかと思われます。
未だ文献不足で同定しきれませんが、記録として残しました。
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秋の庭にて(メヒシバなど) [庭便り(秋)]

秋の庭にて(メヒシバなど) 

台風の後、足早に秋の気配が深まってきました。
ここのシロホトトギスはまあまあ葉も残って見頃です。
左下部にはキンミズヒキが侵入中。
キンミズヒキ2016-3wb.jpg

キンミズヒキの緑色の実の間にメヒシバの穂が見えました。
これは困ります。見つけた時に退治しなければと踏み込んで数本抜去(↓抜去後)。
キンミズヒキ2016-1wb.jpg

近くで見るとまた茎や葉が見えて次々とメヒシバを抜きました。
これを繰り返して一株分終了。
メヒシバ抜去wb.jpg

ふと足元を見ると「わ〜!」。
ズボンにキンミズヒキの実がびっしり付いていました!
キンミズヒキ実2016-1wb.jpg

副萼片の先端がカギ状に曲がっていて、いとも簡単にくっつきます。
キンミズヒキ実2016-2wb.jpg

ズボンを履き替え、キンミズヒキの実を一粒づつ取りました。
キンミズヒキ付着wb.jpg

全部で142粒(笑)。
黒褐色になったものからまだとても小さい実まであります。
こんなに若い実までしっかりくっつくとは思っていませんでした。
キンミズヒキについては2014年に記事にしました。)
キンミズヒキ実2016-4wb.jpg

近くのカリガネソウの花ももう終盤。
キタキチョウが名残惜しげにゆっくり蜜を吸っていました。
カリガネソウ・キチョウ2wb.jpg

寄せ植えの大きな植木鉢からもメヒシバの葉が見えました。
引き抜くとあらら、梅の実です。
茎の先端が実の中へ入っているのかな?
梅の実1wb.jpg

いいえ、違います。
葉腋から出た細い根がウメの実の中に入っているようです。
でも、植木鉢に梅の種があるのはなぜでしょう?
梅の木の下に堆肥場があるのです。完熟して落ちた梅の実はそのまま堆肥になります。
残った種が堆肥に含まれたまま植木鉢に撒かれたのでしょう。
梅の実6wb.jpg

実をペンチで二つに割りました。
梅の実7wb.jpg

さらに2分割。
根は硬い殻(木化した内果皮)に入り込んでいます。
梅の実11wb.jpg

逆さにすると根が殻の中に入り込んでいるのが見えました。
どこまで侵入してるのかな?
梅の実14wb2.jpg

もっと小さく割ったら根が外れて出ました。
たったこれだけ? 
思いの外、あっけない結末!
梅の実16wb2.jpg

今年は白絹病に驚かされましたが、大多数のシュウメイギクはまだ健在でした。
花弁の形はまちまちで素朴な花、しばらく楽しめそうです。
シュウメイギク2016-6wb.jpg
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ツキミソウ受難(コスズメとセスジスズメなど) [草花(夏秋)]

ツキミソウ受難(コスズメとセスジスズメなど)

白く清らかな花、ツキミソウについてはすでに2015.5.31.の記事にしました。

ツキミソウ20150711wb.jpg

昨年は種をまいてベランダで育て、その苗を花壇に植えました。
しかし、ツキミソウが咲き始めるのは7時頃。
丁度夕食時間と重なり、ライトとカメラをを持って往復するのはたいへんでした。
そこで今年はベランダの植木鉢で育てることにしました。

昨年は種まき用トレーに種まき用土を使用。
ツキミソウ苗2015-04-29wb-.jpg

今年はお彼岸過ぎに昨年採取した種を植木鉢に直播きにしました。
ところが、発芽少数、発育も不良。
やむなく、発芽していない部分に追加して種まきしたところ、今度はよく生えました。
6月12日、柔らかい葉が茂っています。
シロバナツキミソウ苗wb.jpg

6月24日、えっ? 葉が無い!
完食0624wb.jpg

隣の鉢にいたのは丸々太った大きな幼虫!
この鉢は初めの苗が辛うじて1花咲いて、もう青い実ができています(左端)。
調ベてみると、コスズメ(小雀)の幼虫です! 左が頭。
大きな眼状紋と尾状突起が目立ちます。
一鉢分食べ尽くすと隣へ移動!
よくよく見ると幼虫は他の鉢にもいて合計3匹逮捕しました。
コスズメ幼虫1wb.jpg

さらに、葉の裏にいたのは長い細かい毛が密集した毛虫です。
これはアメリカシロヒトリの幼虫。
毎年オオバボダイジュ・ハナミズキ・サクラにつきますが、草本は初めてです。
この毛虫は触れても痛くも痒くもないので助かります。
アメシロ幼虫wb.jpg

さらに8月3日、植木鉢の緑色が激減していました。
よく見ると葉が全部なくなった茎に茶色の幼虫がいました。左が頭。
コスズメ幼虫茶2wb.jpg

これもコスズメの幼虫のようです。右が頭。
もう食べる葉がない。果実は硬くて歯が立たない?
そして今度の茶色の幼虫も近くの鉢に合わせて3匹いました!
コスズメ幼虫茶1wb2.jpg

9月8日
この鉢は今年最初に蒔いた種から花が咲き、種ができ、それが落ちて発芽した2世。
でも急に葉がみすぼらしくなりました。
よく見ると、うわー! 
ここにまた3匹の黒い幼虫がいるのがわかりますか?
(右の中ほど・左の上部・左の下部。)
セスジスズメガの幼虫3匹wb.jpg

これはセスジスズメ(背筋雀)の幼虫!
黄色やオレンジ色の眼状紋が並んでいます。右が頭。
セスジスズメガの幼虫1wb2.jpg

幾多の苦難を乗り越えて、最後の1鉢の花が今年2度目の花を咲かせました。
深夜には花は淡いピンク色に染まります。
ツキミソウwb062023:34.jpg

9月15日、中秋の名月。
満月wb.jpg

この夜は2輪のツキミソウが咲きました。
5輪期待していたのですが、3輪は明日の分でした。
満月の夜wb.jpg

9月29日、またまたびっくり仰天です。
大きな茶色のコスズメの幼虫が立位で葉や茎を食べ散らしていました!
今度は1匹だけです。
コスズメ幼虫茶3wb.jpg

この他、昨年瑠璃色のカメムシとハムシで紹介したアカバナトビハムシは今年もしつこく付き纏いました。
アカバナトビハムシ2wb.jpg

葉が全部食べられてもツキミソウの硬い果実は残りました。
そして雨が降ると、雨滴散布です! 
ツキミソウ種子2wb.jpg

ヒルザキツキミソウに比べて萼片が丸くて優しい感じです。
左の葉の穴ぼこはアカバナトビハムシの仕業です。
ツキミソウ種子wb2.jpg

最後に過去にこの庭で写したコスズメとセスジスズメの成虫の画像を添付します。

コスズメ−1 羽ばたきながらヒルザキツキミソウの蜜を吸っています。
コスズメwb2.jpg

コスズメ−2 静止してゆっくり吸蜜中。
セスジスズメ2wb.jpg

セスジスズメ
コスズメとセスジスズメでは幼虫の印象はだいぶ違いますが、成虫はよく似ています。
背中中央の2本の白線が特徴です。まさしく背筋。
セスジスズメwb.jpg

今年のツキミソウは波乱万丈でしたが、一鉢は今年2世代目がまだ蕾を持っています。
もうしばらく楽しめそうです。
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メガネツユクサ [草花(夏秋)]

メガネツユクサ
 ツユクサ科ケツユクサCommelina communis L. f. ciliata Pennellの園芸品種
 別名:フクリンツユクサ

3年前Tさんから頂いたメガネツユクサの苗をオオバボダイジュの下に植えました。
1年草のため種がこぼれてそその後毎年周囲に生えてくるのですが、葉が虫に食べられ写真を撮る気になれません。
でも今年は北側の窓の下に偶々自生、こちらは虫も少なくのびのびと育ちました。
メガネツユクサ全0913wb.jpg

隣に毎年出てくるツユクサと並ばせました。
花の印象はメガネツユクサはふくよかで円く、ツユクサは面長でやや小さい。 
ここのメガネツユクサの花の巾は25mm前後、ツユクサは18mm前後。
メガネツユクサ花弁比較2wb.jpg

花弁は3枚。
2枚の大きい花弁は各々巾15mm弱、中は水色、周辺は白色の覆輪。
3枚目の白い小さい花弁は雄しべの下にあって目立ちません。
その後に半透明の萼片が2枚、萼片はもう1枚、後にあります。
メガネツユクサ0917-3L3wb.jpg

ツユクサの特徴は華やかな雄しべですが、メガネツユクサも同じようです。
雄しべには3種類あります。
1段目 X字形( π 字形 ) 3個 花粉 ± メガネツユクサではキノコ形  仮雄しべ
2段目 Y字形(逆V字形) 1個 花粉++   メガネツユクサでは「人」字形の雄しべ
3段目 O字形 (楕円形) 2 個 花粉+++  主たる雄しべ  

ツユクサのY字形とO字形の雄しべの花粉からは果実が出来ますが、X字形雄しべの花粉は不稔性だそうです。Y字形雄しべはかっては仮雄しべかと思われていたのですが、なかなかさんの実験により正常な雄しべであることが確認されました( ※1  )。
メガネツユクサではX字形雄しべはキノコ形をしていて、肉眼では花粉は認められませんが、Y字形雄しべからはかなり花粉が出ています。
O字形雄しべはツユクサのようにすぐ褐色にならずより美しい。
メガネツユクサ雄しべ3L種wb3.jpg

メガネツユクサの雌しべはたいていX字形雄しべの陰になってよく見えません。
この画像では円い子房と長い花柱がよく見えます。
メガネツユクサ2013雌しべwb.jpg

後姿もまた美しい。
花弁の間に小さい萼片がかすかに見えます。
メガネツユクサ後姿wb.jpg

大きな苞には白い毛がたくさん生えています。これはツユクサにはありません。
花の色が白っぽい。
メガネツユクサ苞毛3wb.jpg

もっと白い花が咲きました。よく見ると真ん中にうっすらと青い色が残っています。
白花ツユクサでは純白の花が咲くそうです( ※2 )。
メガネツユクサ白花3wb3.jpg

今年の楽しみは一つの苞に二つ咲く花。これが2〜3組、見つかる日もあります。
メガネツユクサ2花3wb4.jpg

苞を折り曲げてみると中に2本の軸がありました。
右は直立する主軸で1花、左は斜めに向かう側枝で花が1つと蕾が一つ。
メガネツユクサ2花4wb.jpg

ツユクサでも同じような咲き方をすることがあります。
主軸には花がつかないこともあり、ついても雌しべが不完全な雄花のことが多いそうです。
しかしもっと早い季節には主軸にも両性花が見られ、結実も観察されています( ※3 )。
これら3枚の1苞2花の画像の上の花には正常の雌しべは認められません。
11メガネツユクサ2花8wb2.jpg

重なると後姿もより華やかです。
12メガネツユクサ2段後1wb2.jpg

右が主軸で直立して1個の花をつけるものと、花をつけないものがあります。
左は側枝で斜めに伸びて2〜3個の蕾をつけます。
この二つの蕾は同じ日に咲きそうですね。
メガネツユクサ蕾2花内部wb.jpg

昆虫がやってきました。
まずは明るい黄色が目立つX字形雄しべへ。
メガネツユクサ虫2wb2.jpg

何と、このハナバチは2つのO字形雄しべを丸抱え!
想定ではY字形雄しべの花粉を食べながら、尾部にO字形雄しべの花粉をつけるはずだったのです。
でも全身に花粉が付いていますから花粉運搬には役立つのでしょう。
メガネツユクサ花蜂6wb.jpg

花は午前中でほとんど閉じます(半日花)。
12時すぎには花弁に黒いシミが入り、しべを包むように閉じてきます。
メガネツユクサ昼2wb.jpg

しべの方も花糸や花柱をくるりと巻き上げて花弁に包まれながら苞の中に納まります。
メガネツユクサ閉花1wb.jpg

大きな果実が二つ並んでいます。
蕾は4〜5個できても苞におさまる果実は2個が多いようです。
ツユクサは先ず蕾の中で自家受粉、さらに昆虫による他家受粉と花糸の巻き上げによる自家受粉により多くの種子を作ります( ※4 )。
メガネツユクサも同様でしょうか? 蕾の中で自家受粉については確認していません。
メガネツユクサ果実1wb.jpg

右がメガネツユクサ、左がツユクサの果実です。
苞はメガネツユクサのは円く、ツユクサでは先端がやや尖っています。
共に主軸には実が付かず、側枝に2個づつ俵型の実ができています。
花はメガネツユクサの方が大きかったのですが、実はほとんど変わりません。
メガネツユクサ果実3-0.48.11wb.jpg

苞が褐色になり、中の種子が黒く乾燥して完熟です。
種子は1個の俵型果実の中に上下2個づつ、合わせて4個出来ます。
メガネツユクサ果実2015wb.jpg

追加:葉は互生、披針形で、基部は鞘となって茎を取り巻いています。
鞘にも毛があります。
メガネツユクサ茎葉wb.jpg

ツユクサについては多くの観察・研究がなされ、大変難しい植物として敬遠してきました。
でも今年はメガネツユクサが虫に食べられずに育ち、1つの苞に2花並んで咲く姿が多く見られたためブログに載せたくなりました。
この際また、なかなかさんの「花*花・Flora」の「ツユクサについて」 を参考にさせていただきました。( ※ )では参考ページをリンクしました。
  "http://www.juno.dti.ne.jp/~skknari/tuyu-kusa-top.htm"
なかなかさんによればメガネツユクサの染色体数は関東地方以北に分布しているケツユクサと同じく 2n=48 のようです。( ※5 )

誤りが有りましたらどうぞお教えいただけますようお願いします。
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白絹病  [庭便り(夏)]

白絹病 

ここ2〜3年ユーパトリウム・フジバカマ・シュウメイギクなどがところどころ枯れます。
抜去すると白い糸くずのようなものが見えました。
白絹病では?と思いながらも抜いただけで放置。
ところが今夏はクリスマスローズ・ホトトギス・ホタルブクロ・ワレモコウにも感染?
そしてさらに菜園のトウガラシにまで波及しました。

一番驚いたのはこのフジバカマです。
大半の葉が枯れていました(左上と右下はシュウメイギク)。
白絹病フジバカマ葉wb.jpg

その株元を見ると褐色の粒々! 
さらにその周りから敷石に向かって白く輝くものは何?
白絹病フジバカマ菌塊4wb.jpg

拡大します。
まるで粒状肥料を撒いたようです。
その周りに白い羽のようなものが放射状に広がっています。
白絹病フジバカマ菌塊4wb2.jpg

枯れ葉を除けると茎の根元にも白色や褐色の粒子がいっぱい!
その間には細くて白い糸のようなものが這っています。
ひょっとしてこれも白絹病?
急いで「白絹病」を検索、まさしくこれと確認しました。
白絹病フジバカマ菌塊2wb.jpg

まだ枯れていない株元にも白い繊維が絡まっています。
これが「菌糸」です。
白色または褐色の粒子は「菌核」でした。
白絹病フジバカマ菌塊1wb.jpg

病変は地際部に顕著であまり深くへは及んでいません。
光沢のある白い絹糸のような菌糸。
まずは葉が枯れた株を抜去しました。
白絹病フジバカマ5wb.jpg

茎の下部から根元にかけて菌糸が膜状に覆っています。
白絹病フジバカマ菌糸4wb.jpg

まるでソックスを履いたように限局。
菌糸は光沢があって写真がどれもボケてしまいました。
白絹病フジバカマ菌糸5wb.jpg

根元はほとんど白い菌糸に包まれています。
白絹病フジバカマ根末期wb.jpg

枯死寸前にも生き残ろうと新芽を伸ばす生命力!
白絹病根wb.jpg

今年は辛くないトウガラシ「万願寺」を3本植えました。
食べきれないほど豊作だったのに、一番大きい株が枯れ、左の株も萎れ始めました。
白絹病万願寺4wb.jpg

根元の藁や葉を除去してみるとやはり白色や褐色の菌核が現れました。
野菜にも白絹病が広がったのです!
白絹病の病原菌はきわめて多犯性で 55科160余種の植物に寄生するそうです。
野菜ではトマト・ナス・キュウリ・スイカ・トウガラシ・ダイコン・ネギ・ニンジン・インゲン・ダイズ・サトイモ・ジャガイモ・フキなど。
白絹病万願寺2wb.jpg

ユーパトリウムの枯れた茎を抜くとやはり根元は真っ白でした。
しかしまだ菌核は形成されていません。
白絹病ユーパトリウム1wb.jpg

茎の最下部が白変しています。
ユーパトリウムもフジバカマと同じくキク科ヒヨドリバナ属。
好発するのはキク・クレマチス・ミヤコワスレ・アルストロメリア・ガーベラ・ボタン・シャクヤク・パンジー・チューリップ・アイリス・ユリ・バラ・ギボウシ・ジンチョウゲなどと。
白絹病ユーパトリウム2wb.jpg

菌糸を顕微鏡で見てみました。
確かに糸状菌です。
検索すると病原菌は Sclerotium rolfsii という土壌生息菌。
菌糸から菌核を形成し土中で越冬、翌年発芽して菌糸を伸長させ植物に寄生するのです。
菌核は1〜2mmの球形。初め白色、次第に淡褐色から濃褐色へと変化します。
菌の最適生育温度:32〜33℃。至適pH :5.9。
白絹病菌糸顕15-1wb.jpg

かくして今年はフジバカマを殆ど抜き捨てました。
フジバカマは万葉の時代から日本で親しまれてきた花ですが、自生種は絶滅が危ぶまれるほど稀少となり、近年「フジバカマ」の名で市販されているものの多くは、フジバカマとサワヒヨドリの雑種(サワフジバカマ)だそうです。
この庭ではアズレアとの共演も良い雰囲気でした。
フジバカマ・アズレアwb2.jpg

2007年の秋、このフジバカマにアサギマダラが舞い降りてくれました。
こんなことは一生に一度の幸運と思いながらも、今一度の夢を残してフジバカマを育てていたのです。
アサギマダラ2wb1.jpg

今年の猛暑はこの庭の白絹病を一気に増悪させてしまったようです。
とにかく病変のある株は抜き、菌核や菌糸は可能な限り掬い取りました。
菌核は古くなると濃褐色になって土と見分けがつかなくなってしまうそうです。

除菌にはどうすればいいのでしょうか? 検索してみました。
 1)深く掘って上層部の土と入れ替える(天地返し)。
 2)暑い日に黒いビニールで覆って高温にする。
 3)薬品を用いる(フルトラニルなど)。
 4)石灰を撒く(土をアルカリ性にする)。
まずは3)のフルトラニル製剤を蒔きました。効果があるといいのですが...........。
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ヒメイワダレソウ [草花(夏)]

ヒメイワダレソウ
クマツヅラ科イワダレソウ属の多年草
学名:Lippia canescens
別名:リッピア
原産地:南アメリカのペルー(日本には昭和初期に導入)
花期:5〜10月

庭のヒメイワダレソウ、この花を初めて植えたのは12年前でした。
園芸店で苗を見つけ、駐車場周辺のグランドカバー用に購入したのです。
冬期葉は枯れますが丈夫な茎が残り、春には緑の葉が蘇って5月頃より花が咲きます。
ヒメイワダレソウ060821wb.jpg

6月、最盛期の花。
淡いピンクの花が溢れんばかりに咲きました。
雑草が生える隙間も残さぬ地披植物、その上花も美しく満足でした。
ヒメイワダレソウ全面wb.jpg

その年増設した駐車場の周囲には雑草がたくさん生えそうでした。
そのためグランドカバープランツを植えて草取りを減らしたかったのです。
踏まれても大丈夫でないと困ります。
初めに植えた「玉竜」は日が当たり過ぎたのか枯れました。
奥に植えたコバノランタナもクマツヅラ科、これはシチヘンゲ属で花も葉も一回り大きい。
その周りにもヒメイワダレソウがびっしり茂り、文字通り土が見えなくなりました。
コバノランタナwb2.jpg

ところが、その後ヒメイワダレソウは花壇や家庭菜園にも侵入してきたのです。
右側の通路(トレニアの右)のヒメイワダレソウは踏まれて葉も小さい。
しかし土が柔かく肥料分のある畑の葉は大きく艶も良く、菜っ葉は負けそうです。
イワダレソウ05.10.−2wb.jpg

黄色の花はこぼれ種で自生したメランポジウム、これまたたくましい園芸種です。
前の緑のふわふわはアスパラガスの苗。
それらをも覆い尽くしそうなヒメイワダレソウの勢い!
家庭菜園を保つためにはヒメイワダレソウを撤去せざるを得ません。
イワダレソウ一面060831wb.jpg

一方、最も茂らせたかった駐車スペースでは逆にイネ科の雑草に負けました。
ここは水はけが悪いため、ヒメイワダレソウが育ちにくいのかもしれません。
ヒメイワダレソウ鬩ぎ合いwb.jpg

ヒメイワダレソウの花にはミツバチやチョウが頻繁に訪れています。
ミツバチと花wb.jpg

このセイヨウミツバチは花の中央に口吻を差し込んでいます。
私も花冠をつまんで抜き、下端を舐めてみました。
かすかに甘い。やはり蜜があるようです。
ミツバチ口吻wb.jpg

穂状花序の直径は1cm強。下から順に唇形花が開いて周辺に並びます。
花冠中央に黄色の斑紋(蜜票)があり、雄しべが2つ覗いています。
花弁・雄しべ3wb.jpg

後姿もなかなか美しい。
苞wb.jpg

葉は対生し、やや厚目、粗い鋸歯があります。
葉は長くても2cm弱。
花と葉wb.jpg

葉腋から長い柄のある穂状花序が立ち上がります。
一方、下へは葉腋ごとに不定根を出して匍匐増殖。
切り刻んでばらまいても増えるわけです。
根1wb.jpg

一般にヒメイワダレソウは不捻性と言われていますが、種子を作る場合もあるようです。
枯れて褐色になった花冠を引き抜いてみました。
数個は子房が膨らんでいるように見えますが?
若い種子wb.jpg

黒褐色になった穂の花がらをバラバラにしてみました。
この中に稔性のある種子があるのかどうか?
この花はポット苗やマットで販売され、種子としては流通していないようです。
種子wb.jpg

この10年、増えすぎたヒメイワダレソウはこの庭の畑や花壇から抜去してきました。
しかし、さすがに強い!
縁石を乗り越え、アスファルトの上を這ってマット状に広がっていくのです。
ヒメイワダレソウ伸展wb.jpg

長く横に這う枝は太くなるとロープのように強く、つまずいて転びそうになります。
温暖な地方では常緑のようですが、当地では冬は枯れますから花が終わるとカットして捨てます。
それでも春にはいつの間にか芽生えて再生。
ヒメイワダレソウ伸展3wb.jpg

美しい花を咲かせるグランドカバープランツ。
魅惑的なことばに飛びつきましたが、この庭では使いこなせませんでした。
法面の緑化・建物緑化・芝生の代用などにも利用が考えられたようですが結果はどうでしょうか?
なお、平成27年3月、環境省生態系被害防止外来種リスト(緊急対策外来種ではなく重点対策外来種として)に追加指定されたようです。
これを改善して種子を作らない「クラピア」という品種が作られ販売されています。
芝生の代わりに植えて柔らかく美しいグリーンを楽しまれている方の記事も読みました。
やはり従来のヒメイワダレソウの種子の発芽率が気になります。
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スズメバチ [昆虫]

スズメバチ
 雀蜂 ハチ目スズメバチ科スズメバチ亜科(Vespinae)に属するものの総称。

日本のスズメバチ亜科は次のの3属に分類されます。
  スズメバチ属、クロスズメバチ属、ホオナガスズメバチ属
このうち本州に生息するスズメバチ属は次の6種です。
  オオスズメバチ, キイロスズメバチ, コガタスズメバチ,
  ヒメスズメバチ, モンスズメバチ, チャイロスズメバチ。

毎年、7月と12月に大きな庭木の剪定をプロに頼んでいます。
今年は3メートルを超えるボウガシの剪定の際、スズメバチの巣が見つかりました。
庭師さんに呼ばれて行った時にはもう処理が終わっていました。
こんなに細い枝に巣が造られていたのです。
すでに巣の一部を壊して殺虫スプレーが撒かれた後で、成虫は1匹もいません。
スズメバチ巣アート4wb.jpg

しかし、まだ巣の中はそっくり残っていました。
巣の形はコガタスズメバチまたはキイロスズメバチの巣のようです。
コガタスズメバチの巣は初めはとっくり型ですが、7月になるととっくりの先の部分がなくなり、キイロスズメバチの巣と見分けがつきにくくなるそうです。
スズメバチ巣全1wb.jpg

巣は約10x12cm。
6角形の育房が整然と並んで巣盤を形成します。
育房の中には卵・幼虫・蛹が1つづつ入っています。
左下方に見えるのは新たに出来つつある巣盤。4〜5段まで造られることもあるそうです。
この巣は何段だったか、壊して確認すればよかったのですがこのまま処分してしまい残念です。
スズメバチ巣全2wb.jpg

最も外側に卵、次に幼虫そして蛹。
殺虫剤が効いたらしく幼虫ももう動きません。
スズメバチ幼虫0wb1.jpg

綿帽子のような蛹の殻を6個、ピンセットで剥ぎ取りました。
殻は薄くても手作り和紙のように強靭です。
スズメバチ殻wb.jpg

すでに顔の造りが出来かかっているものもあります。
穴の開いたところは羽化して飛び立った跡。
次にの黒っぽい殻を2個破りました。
スズメバチ幼虫2wb←.jpg


羽化直前だったのでしょう、顔もすでにオレンジ色を帯びています。
スズメバチ顔wb.jpg

これは3年前に庭のイチジクに来たスズメバチです。
こわごわ接写しました。
両脇の黒い勾玉様の部分が複眼、額中央の黒点部が単眼。
スズメバチ2013-1wb.jpg

同定できないでしょうか。
上記スズメバチ属6種のうち、尾部が黄色なのはコガタスズメバチとオオスズメバチです。
また、オオスズメバチは上から2本目の縞模様が細いそうですがこれは太い。
触覚の下にある中央の頭楯(とうじゅん)の形でも両者を鑑別できるようですが、上の画像では確定できません。
オオスズメバチは攻撃性大、コガタスズメバチは最も攻撃性が少ないといわれます。
多分これはコガタスズメバチでしょう。
スズメバチ2013-3wb.jpg

感心するのはこの巣の美しさです。
一般にコガタスズメバチの巣の方がキイロスズメバチの巣より濃色だそうです。
この巣もやはりコガタスズメバチの巣かもしれません。
スズメバチ巣アート1wb.jpg

モダンアートの大家の作品といっても通る様なすばらしい造形美です。
スズメバチ巣アート3wb.jpg

複雑な色と縞模様にただただ感嘆!
「スズメバチ」の由来は雀の様に大きい蜂とか、巣の模様が雀の羽の模様に似ているからとも言われています。
スズメバチ巣アート2wb2.jpg

比較のためにアシナガバチの写真を追加します。
やはりアシナガバチにも種類があって、これはセグロアシナガバチのようです。
アシナガバチwb1.jpg

アシナガバチの巣は素朴です。
これはまだ小さな巣、上部の育房の中に卵が1個、見えます。
蜂の巣2012-1wb.jpg

大きなアシナガバチの巣。
中は空っぽの古い巣でした。
蜂の巣09-1wb.jpg

この庭にスズメバチの巣があるとは思ってもみませんでした。
しかし、これを機にスズメバチのことを調べると一般にスズメバチと言われているものに6種あり、それぞれ巣の形や場所、性質や捕獲方法なども異なることを知りました。
最も凶暴なのはオオスズメバチ、次がキイロスズメバチ。
オオスズメバチは主に土の中に大きな巣を作り、近寄ると攻撃してくるそうです。
コガタスズメバチやヒメスズメバチは攻撃性弱く、巣の場所によっては駆除しなくてもいいようです。
アシナガバチはヒトが攻撃しなければ刺しませんし、毛虫を退治してくれる益虫とも言えます。
でもこの日庭師さんが一人、剪定中にアシナガバチに刺されました。
私も病葉を取ろうとした時、アシナガバチに刺されたことがあります。
スズメバチやアシナガバチと共存すべきか否か、なかなか悩ましい問題です。
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