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ケヤキとの30年  [庭便り(冬)]

ケヤキとの30年

突然ですが、今秋転居することになりました。
残念ながらこの庭とも別れねばなりません。
急展開に戸惑いつつ、まずは戸棚いっぱいのアルバムの整理から始めました。
写真には40余年の間の庭の変遷も垣間見られます。
中でも今はなき「ケヤキ」が強く思い出されてここに特記することにしました。

1972年、東京都府中市へ息子の出生届を提出しました。
そこで「記念にどうぞ」と言われて5種類ほどの苗木から選んだのがケヤキでした。
府中の駅前には天然記念物の見事なケヤキ並木があり、それに因んだのです。
箸ほどの太さの苗木を鉢に植え、エレベーターのない官舎の5階のベランダに置きました。
2年後当地へ転居、高さ2mくらいになっていたケヤキも載せて来ました。

当地は元は畑で日当たり抜群、地植えにしたケヤキはどんどん大きくなりました。
4年後増築の際、居間の前庭に移植するとますます成長。
これは1982年、息子が10才の時の写真です。
ケヤキも10年でこんなに大きく育ちました。
顕ケヤキ4wb.jpg

上の写真の下方には低いコンクリートの仕切りが見えます。
後に撤去し、段差は斜面になりました。
ケヤキ最盛期wb.jpg

一方、増築に際し仕事場の前にはもう1本、クスノキが植えられました。
ケヤキとクスノキは競い合うかのように成長(中央の花はヒメコブシ)。
ケヤキ2wb2.jpg

ケヤキの木陰は涼しく、その下の芝生も何とか育っていました。
しかし、こんもり茂ったクスノキは仕事場を暗くし、下の芝生は枯れていきます。           
ケヤキとクスノキ1wb.jpg

家庭菜園を掘ればケヤキの網状の根とクスノキの樟脳の香りのする根が絡み合っていました。畑の肥料はこれら2本の大木に吸い上げられ野菜の育ちは悪くなる一方です。
2000年、遂にガーデナーに相談、クスノキを伐採するしかないと言われ、意を決して伐採撤去、代わりに花木と草花の庭が誕生しました。
一方、ケヤキとは共存したいと思い、畑へ伸びる根を切り、境界にコンクリート柵を埋めてもらいました。
そのあとは野菜の育ちもよくなりめでたしめでたし。
と思ったのも束の間、その2年後の夏、ケヤキは早々と落葉、樹皮に亀裂が現れました。
ケヤキ枯れ20020820wb.jpg

後から思えば畑に向かう主根を切ってしまったのでしょう。
ケヤキは強いと思い込み、根を半分にして成長を止めようと思ったのです。
かわいそうなことをしました。今だに心が痛みます。
ケヤキ枯れ1wb.jpg

ケヤキの幹の一番太い部分は漆工芸家さんにもらわれて行きました。
その上の幹は今も庭隅にあります。
さらにその上の分岐した部分で木工作家(はせ工房)さんが子供用の椅子4つとテーブルを作って下さいました。
ケヤキ小卓椅子1wb.jpg

ケヤキの根元にはこの庭の主だった愛犬が眠っています。
寂しくなった空間に耐えられず、翌春オオバボダイジュを植えました。
ケヤキの切り株はそのまま残しましたが、芽吹くことはなく次第に朽ちて行きました。
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ハナユズ [花木(冬)]

ハナユズ 

 花柚子 ミカン属の常緑小高木
 別名:ハナユ 一才ユズ
 学名:Citrus hanayu

寒波到来、鍋料理がうれしい季節になりました。
その頃になると植えればよかったと後悔するのがユズ(学名 Citrus junos)。
でもユズはすぐには収穫できません。
昔から「桃栗3年、柿8年、柚は大馬鹿16年」などと言われています。
ところが今春たまたま蕾が付いているユズの苗を見つけて衝動買いしてしまいました。
幸いにもすぐ開花(5月21日)、実るのでしょうか?

ハナユズ花1wb2.jpg

上の方の葉はアゲハに食べられましたが、難なく結実。
10月にはこんなに実が大きくなりました。ここは元駐車場、日当たり抜群です。
それにしてもユズが植えた年に実るとは思いもしませんでした。
ユズ2017-1wb.jpg

12月、落果することもなく揃って黄色く実りました。
実が小さいのはハナユズの証拠。
ユズ全wb.jpg

いいよいよ収穫です。3個は残して8個採りました。
ユズ収穫前wb.jpg

この写真は2009年12月19日、採りたてのユズをいただいて感激して撮ったものです。
これはハナユズではなくユズ、濃い緑の葉も美しい!
ユズ09wb.jpg

やはりハナユズは小さく貧相ですね。
でも植えたその年にこれだけ実ったのですからこれで充分です。
上のユズと同じ器に載せて撮影してみました。
このハナユズは1個約30g、ユズは100gくらいになるようです。
ハナユズは香りもユズには及びませんが、庭でとれたものは新鮮そのもの。
早速、カブの即席漬けや風呂吹き大根などに重宝しました。
来年はもう少し大きくなるでしょうか。
ハナユズ漆鉢wb.jpg

ユズには鋭いトゲがあります。
このハナユズにもユズほどではありませんが、トゲがありました。
ハナユズの中にはトゲのない品種もあるようです。
ユズ棘wb.jpg

この庭では今年も僅かながらダイコン・カブ・ミズナ・ホウレンソウなどが育っています。
今年は比較的虫の害が少なく葉もきれいで美味しい。
カブ2017wb2.jpg

年の瀬の花はサザンカとツワブキ。
和室の前を明るく彩っています。
サザンカ2017wb.jpg

真っ白な八重のサザンカ
サザンカw08-2wb.jpg

ツワブキも高齢になりましたがまだ元気です。
ツワブキwb2.jpg

今年は母を送り、喪中のはがきを出しました。
孫たちが来るのも一週後、久しぶりに静かなお正月になりそうです。

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イタチ侵入 [庭便り(秋)]

イタチ侵入

今年の秋は短く早くも伊吹おろしの季節の到来です。
このところ多忙続き、さらにパソコンの不調でブログの更新が遅れました。

まずは今年のイタチの報告をです。
イタチについては前に2回記事にしました。
 2010. 9.11.「イタチ出現
 2015. 8.14.「チョウセンイタチ

これは2015年に庭に来たイタチです。
日本固有種のニホンイタチではなく、外来種のチョウセンイタチだと思います。
イタチ11wb2017.jpg

10月の初め頃から深夜天井に怪しい物音! 
どうもネズミの足音ではなくもっと大きな動物のもののようです。
ネットで調べるとアライグマ、ハクビシン、イタチが怪しいと。
音がするのは築50年の古い建物の天井。どこから入ったのでしょう?
点検すると床下通気口の鉄の棒の先が右2本欠けていました。
(この写真では見難いですね。)
ここにステンレスの網を張ってもらって、もう安心。
イタチ侵入口2wb.jpg

と思ったのも束の間、2〜3週後からまた時々同じような音が聞こえ始めました。
再度見てもらうと、何と今度はコンクリートの接ぎ目に穴が空いていました。
イタチ侵入口wb1.jpg

39年前、新築と既存の建物を接続した部位です。
ここは初めの修理の時には穴はなく、侵入口を塞がれたイタチが割れ目を引っ掻いてコンクリート片を落とたのではないかと疑われます。
下のタイルの幅は10.8cmですから、穴はイタチが辛うじて入れるくらいの大きさです。
イタチ侵入口wb2.jpg

イタチが中にいるまま閉じてはたいへんですから、天井の改口を開けて蚊取り線香を焚きました。
天井裏にいる動物を追い出してから閉じるという想定です。
その後左官屋さんにきれいに修復していただきました。
補修後wb.jpg

2015年の記事にイタチの被害に遭われた方から警告のコメントをいただいていました。
それが今年は現実になってしまったのです。
災難ではありましたが、まだ巣ができていなかったことが幸いでした。
夏は暑さを避け軒下などに穴を掘ってねぐらにするそうです。
それらしき穴も確かにありました。
今年も子連れのイタチを見ましたから、ここで育ったのかもしれませんね。

庭の花も少なくなりました。
晴天の日に眩しく映えていたヤツデとナンテン。
ヤツデwb.jpg

今年のドウダンの紅葉はまあまあというところでした。
ドウダン紅葉2017wb.jpg

早くも咲いたワビスケ。
ワビスケW2017−1wb.jpg

ピンクのワビスケはやや小柄ですが、花数は白に負けないほどです。
これからお正月まで明るく彩ってくれることでしょう。
ワビスケP2017−1wb.jpg
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秋の庭 2017(サクラタデ・ ルリタテハなど) [庭便り(秋)]

秋の庭 2017
今年は秋空が少なく、今日はもう真冬のような寒さです。
このところ多忙な日々で庭の手入れも怠りがちですが、それでも花は咲く!
嬉しいことです。

サクラタデ
昨秋、増えすぎたサクラタデを使わなくなった駐車場に移植しました。
思ったより勢いよく増え、たくさん花が咲きました。
後の白い花はヤノネボンテンカ。
サクラタデ2017-4wb2.jpg

台風にも倒れず、健気に咲いています。
サクラタデ2017-12wb.jpg

満開の花にヒメカメノコテントウを見つけました。
サクラタデ2017-6wb.jpg

花被から突き出しているのは雌しべです(長花柱花)。
これについては2014年のブログ「サクラタデ」に書きました。
サクラタデ13wb.jpg

ルリタテハ
青花のタイワンホトトギスがまた虫に食べらています。
恐る恐る覗くとやはり大きな幼虫が見えました。
ルリタテハ幼虫3wb.jpg

このイガイガの毛虫はルリタテハの幼虫です。
間も無く蛹になる頃かと思います。このまま放置しましょう。
ルリタテハ幼虫1wb.jpg

その後次々と4個の蛹を発見。
蛹を外して室内で羽化させようか、迷った末このまま経過観察することにしました。
ルリタテハ蛹4wb.jpg

10月12日、羽化直後のルリタテハを見つけました!
開張したところを獲りたい、でもいつもあっという間に飛び立ってしまいます。
ルリタテハ羽化2wb.jpg

何とかルリ色がカメラに残ったったのはこの1枚のみでした。
ルリタテハ羽化3wb.jpg

実は2009年にルリタテハの幼虫を飼育したことがあったのです。
これはその時;羽化したルリタテハの成虫です。
ルリタテハ2wb3.jpg

ルリタテハに食べられてもこのタイワンホトトギスは強い!
その後もたくさん花を咲かせました。
アオバナホトトギス1wb.jpg

スイフヨウ
お口直しならぬ、お目直しにスイフヨウを1輪。
スイフヨウ2017−1wb.jpg

スイフヨウは1日花。
今朝咲いた花はまだ純白。昨日の花は濃いピンクです。
スイフヨウ全wb.jpg

白い花は昼頃にはピンクになり、昨日の花は萎みます。
スイフヨウ紅白wb.jpg

スイフヨウは冬期枝を全部切って幹だけで越冬します。
毎春、太い幹の頭部から枝が伸びますが、この部がかなり傷んできているのです。
昨冬はもう来年の花は見られないかと思ったほどでした。
スイフヨウ2017wb.jpg

タニガワコンギク
通路の足元に輝いていたのはタニガワコンギク。
タニガワコンギク2017-1wb.jpg
 
この庭も持ち主と同じく老朽化してきました。
その過程も咲く花と共に記しておきたいと思っています。  2017.11.18.深夜


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カミキリムシ  [昆虫]

カミキリムシは甲虫目 カブトムシ亜目 カミキリムシ科 の昆虫で日本には約800種もいるそうです。
今年は新たに2種、ラミーカミキリとキボシカミキリを撮ることができました。

ラミーカミキリ
 カミキリムシ科 フトカミキリ亜科の甲虫
 大きさ:8-17mm 
 時 期:5-7月
 分 布:インドシナ半島、中国、台湾、日本(関東以西)
 明治初期に中国大陸から輸入されたラミー(カラムシの変種)に付いて来たようです。
 食草:カラムシ・ヤブマオ(イラクサ科)、ムクゲ(アオイ科)

6月下旬、ウメモドキの葉にいるのを発見。
ラミーカミキリ20170629wb.jpg

青・白地に黒いパンダのような模様がかわいい小型のカミキリです。
庭にはさすがにイラクサはありません。
ムクゲはありますが食害はなく、たまたま飛んできたのではないかと思います。
ラミーカミキリ2wb.jpg

キボシカミキリ
カミキリムシ科 フトカミキリ亜科
 大きさ:14-30mm
 時 期:5-11月
 分 布:本州・四国・九州・沖縄、台湾、中国。
 食草:イチジク、クワ、ミカンなど

ここ数年、イチジクの木が突如枯れ、美味しいいちじくが食べられません。
植え直した木がやっと大きくなって今年こそはと期待したのに、また枝ごと枯れるので切断すると大きな空洞ができていました。
以前から、隣にあったヘデラについたテッポウムシがいるのではと疑っていました。

9月23日、枝の切り口にカミキリムシを見つけました!
キボシカミキリでした。しかも交尾中。
触覚が長く、オスでは体長の3倍、メスで2倍だそうです。
キボシカミキリ1wb2.jpg

画像を拡大すると長い管状の交接器が写っていました。
キボシカミキリ2wb.jpg

黒っぽい鞘翅に黄色の斑点があります。この色や斑紋には地理的変異があるそうです。
キボシカミキリ3wb2.jpg

近くに片方の触覚の短いキボシカミキリがいました。
カミキリムシは「髪切り虫」、雌争奪戦で触覚を切られたのでしょうか。
キボシカミキリ8wb.jpg

イチジクの木は幹にも大きな穴が空いていました。
間も無くまた枯れるでしょう。
キボシカミキリ9wb.jpg

今までにこの庭で写した3種のカミキリムシもまとめて再掲します。

ゴマダラカミキリ
 カミキリムシ科 フトカミキリ亜科
 大きさ:25-35mm
 時 期:6-8月
 分 布:北海道・本州・四国・九州
 食 草:ミカンやイチジク、クワなどの生木

2006年、スタージャスミンにいたゴマダラカミキリです。
青みがかった光沢のある黒地に白い斑点が美しく感激して眺めたものです。
街路樹や庭木にもよく見られるそうですが、この庭ではその後見ていません。
しかし、うちのイチジクにもこのゴマダラカミキリが居ついているかもしれないと疑っていました。
ゴマダラカミキリwb.jpg

ノコギリカミキリ
 カミキリムシ科 ノコギリカミキリ亜科
 大きさ:23-48mm
 時 期:5-9月
 分 布:北海道・本州・四国・九州
 食 草:針葉樹やクヌギなどの朽木

2009年7月、夜の家事室にいて巨大なゴキブリかと思いました。
キザキザの太い触覚に気づいてノコギリカミキリとわかり無罪放免した後、イチジクが枯れかけたことと関係があるのかと疑われました。
しかし、調べてみると朽木を食べる夜行性のカミキリでした。
ノコギリカミキリ2wb2.jpg

ベニカミキリ
 カミキリムシ科 カミキリ亜科
 大きさ:13-17mm
 時 期:4−8月
 分 布:北海道・本州・四国・九州
 食 草:タケ類

2009年5月記事にしたベニカミキリです。
シックな紅色で前胸部には黒い模様があって美しい。
黒い模様は点状のこともあり個体差が大きいようです。
成虫は花の蜜や花粉を食べますが、幼虫はタケを食草とします。
但し健全な生立竹ではなく、弱った竹や伐採後しばらくたったタケに産卵するそうです。
ベニカミキリ1w2.jpg

2012.10.7.「テッポウムシ」の記事を書いた時、成虫が確認できませんでした。
調べてみるとカミキリムシの中で生きた木を食べるため害虫とされるのは、ゴマダラカミキリ、シロスジカミキリ、キボシカミキリなど。

日本で最も多いといわれるゴマダラカミキリはこの庭では2006年に見たきり出会いがなく、今年見つけたキボシカミキリがテッポウムシの親として有力候補になりました。
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テイカカズラの最期  [庭便り(秋)]

テイカカズラの最期

植えてから17年になったテイカカズラ、今年は受難の年でした。
テイカカズラについては2017-06-04に記載したばかりです。

ここ数年、夏季に緑色の小さい幼虫が若葉を食べ散らすようになりました。
この幼虫は何かと調べましたが、メイガ?までしかわかりませんでした。
今年も6月中旬、再びテイカカズラの葉が枯れているのを発見。
今度こそ成虫を見つけたいと薄暗い棚の下を覗き込みました。
シロマダラノメイガ5wb.jpg

すると、今まで見たことがない翅模様の小さな蛾が見つかりました。
ネットで絵合わせしてやっとたどり着いたのは「シロマダラノメイガ」。

シロマダラノメイガ 
 ツトガ科ノメイガ亜科
 開張 : 20-23mm
 幼虫の食草:キョウチクトウ科(ガガイモ・キョウチクトウ・テイカズラなど) 
シロマダラノメイガ2wb2.jpg

テイカカズラの葉を凄まじい勢いで食べたのはこの幼虫だったのでしょう。
シロマダラノメイガの翅には墨絵のような大胆な紋様があります。
この紋様はスカシノメイガの翅模様によく似ているようです。
シロマダラノメイガ3wb2.jpg

テイカカズラはキョウチクトウと同じく、毒性のある植物で、枝を手折ると白い汁(有毒)が出ます。
シロマダラノメイガに食べられたものの、テイカカズラも負けていません。
9月にはまたこんなに蔓を伸ばして花を咲かせました。
テイカカズラ201708wb.jpg

ところが9月の台風が去った翌々日、突然テイカカズラの棚が崩れました。
鉄パイプの接合部が1箇所、強風に煽られて外れてしまったようです。
テイカカズラの棚2wb.jpg

斜めになったテイカカズラの棚を下から見ると、蔓と枯葉でマットのようになっています。
テイカカズラの棚3wb.jpg

一番美しかった2012年。
テイカカズラ20120512-1wb.jpg

2015年になると茂り過ぎてシャクナゲも陰になってしまいました。
テイカカズラ20150510wb.jpg

毎年剪定して少しは軽くしてはいましたが、接合部が脆くなり台風に耐えられなかったのでしょう。
この棚を復元するか否か迷いました。
やはり私の年齢ではもう維持が困難です。あきらめて庭師さんに撤去を依頼しました。
テイカカズラの棚1wb.jpg

棚が撤去され、鉄パイプ3本になったところ。
テイカカズラの棚4wb.jpg

パイプもなくなり、シャクナゲが眩しそうです。
テイカカズラの棚5wb2.jpg

株立ちになっていた幹を切り、株元を掘り起こして撤去終了。
テイカカズラの棚7wb.jpg

パイプ棚もろともトラックに載せられました。
17年間、楽しませてくれたテイカカズラとの別れでした。

この棚の上でキジバトが巣を作ったことがありました。
毎朝通るたびに雛と目が合い、「ポッポ、おはよう」と声をかけて通ったものです。
巣離れした幼鳥は私が「ポッポ、おはよう」と言いながら近づいても逃げませんでした。
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9月の庭 2017 [庭便り(秋)]

9月の庭 2017

9月15日、ピンクノウゼンカズラが陽を浴びて輝いていました。
<追加>
オレンジ色の花が咲くノウゼンカズラ(Campsis grandiflora)はノウゼンカズラ科ノウゼンカズラ属で中国原産、耐寒性があります。
ピンクノウゼンカズラ(Podranea ricasoliana)はポドラネア属で南アフリカ原産、やや寒さに弱いのですが、軒下に植えたせいかそのままで越冬しています。またノウゼンカズラのようなたくましさはなく、手入れは軽い剪定だけです。
ピンクノウゼンカズラ2017wb.jpg

カリガネソウ零れ種で年々増えています。
青い花が風に揺れ秋の到来を告げるかのようです。
後ろの太い幹はリキュウバイ。
カリガネソウwb.jpg

帆掛船のような姿が楽しい。
カリガネソウ2017-2wb.jpg

3年前花友さんからいただいたシロバナサクラタデの花がやっと開きました。
サクラタデは困るほど増えたのにシロバナサクラタデはなぜか咲かなかったのです。
シロバナサクラタデ2017-1wb.jpg

なるほど華奢な花です。
それでも蜜があるのか、小さい虫が入り込んでいます。
シロバナサクラタデ2017-3wb.jpg

サクラタデの花は直径7〜8mm。
しかしシロバナサクラタデは5mm以下。
長花柱花と短花柱花とがあり、これは2本の長い雌しべが飛び出しているから長花柱花。
近くのサクラタデはまだほとんど開花していないので交雑種はできなさそうです。
シロバナサクラタデ8wb.jpg

この葉は5月3日のキレンゲショウマです。
今年こそは綺麗な花が見えますようにと期待しました。
キレンゲショウマ2017葉2wb.jpg

ところが、蕾が膨らみ黄色くなってもなかなか開花しません。
なんとか一花開花したものの下の方の葉はもうムシに食べられ穴が空いています。
キレンゲショウマ2017-1wb.jpg

やっと揃って咲いたものの、花は穴ぼこやシミがいっぱい。
今年もクロウリハムシに惨敗しました。
キレンゲショウマ2017-2wb.jpg

日蔭から植え替えたら勢いが良くなり過ぎた サルビア グアラニチカ。
サルビア グラニチカ2017wb.jpg

アズレアも負けず劣らずの勢い。
アズレア2017-2wb.jpg

花壇中央は這性サルスベリとユーパトリウム(青花フジバカマ)で賑やかです。
矮性サルスベリ2017-1wb.jpg

シモバシラは日蔭の花。

シモバシラの花2017wb.jpg

蹲の下にヤブラン、安住の地を見つけたようです。
ヤブラン2017-1wb.jpg

台風の前に撒いてもらったダイコンも順調に育っています。
今年初めて、種を撒いた上に籾殻を被せたのが良かったかもしれません。
ダイコンの芽2wb.jpg

昨年2月に腰部の大手術を受けてから1年半過ぎました。
昨夏は頑丈なコルセットをつけて暑く苦しい日々でした。
今年はコルセットは無くなったものの、しゃがめないためやはり庭仕事はできません。
この庭は「外出できなくなっても四季折々の花を楽しめるように」と言う思いで造りました。
すでに半ばその状態に近くなり、自分では植え替えや除草ができずもどかしい昨今ですが、自分の脚で庭を巡り花々を撮ることができることをうれしく思っています。l
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黒い実4種  [庭便り(夏秋)]

黒い実4種

今日はクイズです。
この真っ黒な実 4種、何の実でしょう?
夕菅の庭にこの季節に実っていたものばかりです。

黒い実wb2.jpg

採取した時の画像です。これならわかりますか?
順に種明かししましょう。
黒い実3wb2.jpg

1 第一問です。
直径6mmの球形。鈍い光沢があります。
1つの蒴果の中に黒い種子が8〜12個入っていることが多いようです。
さあ、何でしょう? 
ダンドク実1017ー1wb.jpg
答は ダンドク(カンナの原種)。
ダンドクは 2012.10.14.ダンドクの記事にしました。
硬い弾丸のような種子です。
初めはナイフでこわごわ傷をつけて水に浸してから丁寧に種まきしました。
その後零れ種で自然に育っている苗を見つけ、そのまま埋めたところ、無事発芽。
防寒しなくても大株に育っています。
ダンドク実1020wb2.jpg

カンナに比べて小さな花ですが、この朱赤色は何度見ても飽きません。
ダンドク2015-1wb.jpg

2 次の 1個だけの種子は何でしょう? 
大きさ 6x6x7mm。
8月17日、アジサイの葉陰に激しい赤と黒の造形を見つけました。
ヤマシャクヤク果実2wb2.jpg

何とこれはヤマシャクヤクの袋果です!
清純無垢な花を咲かせるヤマシャクヤクとは信じがたい派手な姿です。
ヤマシャクヤク201404010-2wb.jpg

花から実へどのように変わっていくのか、過去の写真から辿ってみましょう。
(以下は同一の花ではありません。)
花は満開、花粉が出尽くす頃、3本の雌しべが目立っています。
ヤマシャクヤク2016-4wb2.jpg

花弁と雄しべが散り、雌しべの子房が膨らんでバナナのような形になってきました。
ヤマシャクヤク果実赤wb.jpg

袋果に割れ目ができました。
ヤマシャクヤクの果実wb.jpg

割れて赤いザクロのような偽種が出現。
この赤い種子は不稔です。
ヤマシャクヤクの種wb.jpg

3個の袋果が全開したところです。
ここには完熟した黒い種子は見つかりません。
この庭でヤマシャクヤクの花が10個くらい咲きましたが、種子を見るのは初めてです。
ヤマシャクヤク果実2016-2wb.jpg

3 第3問です。
大きさ6x7x8mm。
1花に3〜4個の光沢ある黒い実が出来ています。
シロヤマブキの実5wb.jpg

そうです!シロヤマブキ(バラ科シロヤマブキ属)です。
黒い実は花が咲く4月になってもまだ多数残っています。
「みのひとつだになきぞ悲しき」のヤマブキは八重の黄色の花を咲かせるヤマブキ属。
シロヤマブキはしっかり実を作ります。
シロヤマブキ20150412wb2.jpg

葉は対生で葉脈の掘りが深い。
シロヤマブキ花1wb.jpg

花は花弁4枚、萼4枚。雌しべ4本。黒い実は痩果。
花弁の形がそれぞれ少しづつ異なり、趣があります。
(まだこのブログには登場していません。)
シロヤマブキ11wb2.jpg

4 最後の真っ黒な実です。
これぞ、射干玉(ぬばたま)。5x5x6mm。
ヌバタマ2wb2.jpg

種子の形はヒオウギと同じだと思いますが、この庭にあるのはヒオウギの園芸種。
キャンディリリーとして2015.9.2.記事にしました。
種皮は意外に柔らかく、押すと凹みます。
ヒオウギ実2017-1wb.jpg

この写真は昨年最も花が多かった時に写したものです。
ヒオウギ1-2016wb.jpg

キャンディリリーの花にはヒオウギのような斑点がありません。
ヒオウギ1花wb.jpg

お疲れ様でした。
ヤマシャクヤクの黒い種子、発芽するかどうか試してみます。
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タリクトラム デラバイ など  [草花(夏)]

タリクトラム デラバイ
 キンポウゲ科 / カラマツソウ属の多年草
 学名: Thalictrum delavayi
 別名: オオシキンカラマツ(大紫錦唐松)・ヘンシカラマツ(偏翅唐松)
 原産地:中国の四川省、雲南省、チベット

この花は4年前「カラマツソウ(タリクトラム)デラバイ」として購入しました。
花はネットで見るシキンカラマツとそっくりです。
どう違うのでしょう? 
先月の記事「ゴミグモ」では蜘蛛の網を張られたのがこの花。
この時は「みんなの趣味の園芸 NHK出版」に依り「オオシキンカラマツ」としました。
しかし、この名称も未だ一般的ではないようです。
今回は学名を片仮名にした「タリクトラム デラバイ」として記載することにします。

デラバイ1wb2.jpg

「朝日百科植物の世界」では「タリクトラム・デラウァイイ」とし、高さ60〜200センチ、花の直径2センチほどの大型の植物と書かれていますが、この庭の花は直径12mm前後です。
一方、シキンカラマツ Thalictrum rochebrunianum は福島県、群馬県、長野県にわずかに自生するとされていましたが、近年、茨城県でも確認されています。
花の直径は1cmくらいでタリクトラム デラバイよりやや小さいようです。

今年一番賑やかな頃のタリクトラム デラバイ(6月29日)。
シキンカラマツ20170629-3wb4.jpg

「紫錦唐松」の名は赤紫色の萼片と黄色の雄しべにちなんだようです。
花は一気に咲かず、蕾が順に大きくなってバラバラに開花しますから花期が長い。
今年は6月20日ころから咲き始め、まだほんの少し花が見られます。
デラバイ2016-1wb5.jpg

花弁のように見えるのは萼片で4〜5枚。多くは4枚です。
デラバイ後wb2.jpg

若い蕾から若い果実まで混在。
デラバイ20150622wb3.jpg

花の中心に雌しべ、周辺に雄しべ多数。
左は萼片と雄しべが落ちた後。子房がふくらんでいます。
デラバイ20170826-2wb3.jpg

大きさまちまちの痩果。
デラバイ果実wb.jpg

この庭では1花に10個以上結実するのは珍しい。
デラバイ果実20170825-4wb.jpg

柔らかい葉はアジアンタムに似ています。
いつか是非シキンカラマツも見てみたいものです。
デラバイ2013葉2wb.jpg
「追加」
赤城自然園のシキンカラマツの美しい画像が 花紀行2014.7.25.の記事で紹介されています。花はタリクトラム デラバイよりやや小さいようですが、茎はやや太くがっしりしているように思えます。

オミナエシ
年々大きくなるヤエザクラの下で萎縮していたオミナエシを昨年駐車場跡に移植しました。
今年は一気に大きくなって花が咲き続けています。
オミナエシ2017−1wb.jpg

これも撮りにくい花ですね。
花弁5枚、雄しべ4本、雌しべ1本。
オミナエシ花1wb.jpg

ナツズイセン
2010年記事にした時は2茎しかなかったナツズイセンが今年は9茎。
周りの花たちもそれぞれ大きくなって、一同揃っての記念撮影には剪定鋏が要りました。
ナツズイセン2017-4wb.jpg

葉が出るのは3〜4月。
後にコバノズイナ、直前に房咲き水仙、その周りにクリスマスローズ。
花が咲く時には葉はすでになく、突然花を見つけて歓声が上がります。
ナツズイセン葉2015-04-02wb.jpg

さらに2mほど離れたところにも一株増えて、ここにも6茎。
放っておいても増えるありがたい花です。
ナツズイセン2017-7wb.jpg

キツネノカミソリ
植える場所が悪くて日が当たりすぎて気の毒なキツネノカミソリですが、今年も咲いてくれました。
植え替えようと思ってはいても花が終わると球根の位置がわからなくなってしまうのです。
葉が出た時に植え替えた方が良さそうですね。
キツネノカミソリwb2.jpg

この花も葉が現れるのは3〜4月。
自生したオルラヤ‘ホワイトレース’の大群に囲まれていました。
キツネノカミソリ葉20150406wb2.jpg

暑かった8月も今日で終わり、辛うじて2記事目を滑り込ませました。
今回の花は放りっぱなしの庭の優等生達です。
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白絹病(2)2017  [庭便り(夏)]

白絹病(2)2017

今年の夏は梅雨が長引き、やっと上がったと思えば早々と台風、その後は厳しい猛暑で庭に出るのもためらわれます。
台風5号の最中、居間の前庭のタカサゴユリ(追記参照)が大揺れしていました。
しかし、自生のタカサゴユリは強かった!
1本も倒れず難を逃れました。
タカサゴユリ0809wb.jpg

花弁の傷みも目立ちません。
タカサゴユリ0809-2wb2.jpg

数日前までその株元に咲いていたのがフシグロセンノウ。
フシグロセンノウ2017-1wb.jpg

左は白花ユーパトリウム。
ここは昨年9月白絹病に気付いた所ですが、今のところ異常はありません。 
それについては2016. 9.10.の記事「白絹病」に書きました。   
フシグロセンノウ2017-4wb.jpg

白花は青花より遅れて咲きます。
ここは日陰ですからやっと咲き始めたばかりです。
ユーパトリウムW2017-1wb2.jpg

点検しつつ庭を一周。
これは? 駐車場脇の花壇に自生した青花ユーパトリウムに異変発見!
真ん中の株が立ち枯れしています。
ユーパトリウム白絹病1wb.jpg

抜去すると、やはり根元は真っ白。
白い小球状の菌塊も見えます。やはり白絹病です!
(白絹病はSclerotium rolfsiiという糸状菌による植物の病気)
白絹病2017-1wb.jpg

昨年発症した南の花壇のユーパトリウムはどうでしょう?
昨年撒いた薬品が効いたらしく、すでに大株になって次々と開花して元気です。
ユーパトリウム2017-1wb.jpg

ユーパトリウムは青色フジバカマともいわれるキク科の多年草です。
ユーパトリウム4wb.jpg

さらに、枯れたユーパトリウムから3mくらい離れたところが異様に枯れて汚い!
白絹病スミレサイシン3wb.jpg

よく見ると株元に白い菌糸と菌塊! 
一体どの植物に発症したのでしょう? 
白絹病スミレサイシン1wb.jpg

驚いたことに枯れたのは ビオラ ソロリア ‘ルブラ’ の自生株でした。
スミレの仲間にも白絹病が発生したのです!
ビオラ ソロリア ルブラ1wb.jpg

秋から初夏まで咲き続けたビオラの後に今夏はトレニアとペンタスを植えました。
しかしペンタス16株中4株が枯れました。抜いてみるとどれも白絹病!
白い花が元気なペンタス(アカネ科クササンタンカ属)です。
ペンタス2017-1wb.jpg

白絹病は多犯性と言われ、日本植物病名データベースで病名「白絹病(完全一致)」として検索すると266件出てきました。
この中にはスミレ類やトレニアはありましたが、ペンタスは見つかりません。
初めは苗に菌がついてきたかと思いましたが、ビオラからの感染も疑わねばなりませんね。
幸い、それ以上には病変は拡大せず、酷暑の中でペンタス・トレニア・ヒメイワダレソウが揃って咲いています。
ペンタス2017-5wb.jpg

白絹病の対処法については昨年9月10日のブログにも書きましたが、土を入れ替える(天地返し)、高温にする、石灰を撒くなどが勧められています。しかしこれらは体力を要し、私にはもう無理です。

しかし原因菌は糸状菌、水虫の菌の仲間です。ならば薬剤を試すべきではと思いました。
検索してフルトラニル(モンカットフロアブル40)を知り1本購入。
先ずは菌糸 と菌塊を出来るだけすくい取って捨てます。
その後説明に従って薬剤を水で希釈し、1回づつ撒布しました。
今の所、撒布部位には再発していません。「著効あり」です。
昨夏一旦枯れたフジバカマは新たな芽が出て、11月にはこのように復活しました。
今年新たに発生したところにも早速昨年の残りを撒きました。
フジバカマ再生wb.jpg

本来、庭では薬剤を用いたくありません。
私は毛虫もできるだけ薬剤を用いず手で取っています。
しかし、白絹病には無農薬を全うできませんでした。
調べて見ると白絹病は多くの野菜にも感染し、すでにフルトラニルが用いられていました。
食品安全委員会による農薬評価書(2007年12月)も公開されています。

次々と枯れていく花を見るのは辛いことです。
何とかしたいと焦っている方も多いことを知り、私が用いた薬剤の効果を報告しました。
薬剤の使用にあたっては適正に希釈し、正しい用法を厳守してください。

まだ今夏後半に再発や新規の発症があるかもしれませんが、取り敢えずここまで。

追記
エフ・エムさんからコメントをいただき、タカサゴユリについて悩んでいます。
このタカサゴユリは台湾原産種の純粋な子孫ではなく、タカサゴユリとテッポウユリとの交雑種「シンテッポウユリ」の疑いがあります。
このことは2012年に「タカサゴユリ 花と種子」を書いた時からの難問です。
現在「シンテッポウユリ」の名称はタカサゴユリに近いものから、テッポウユリに近いものまで多種の園芸種に用いられています。
この庭のユリはテッポウユリよりタカサゴユリに近い姿ですので、今回はまだ「タカサゴユリ」のままにしておきます。


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