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オルトシフォン・ラビアツスの霜柱 [草花(冬)]

オルトシフォン・ラビアツス 
 シソ科オルトシフォン属   南アフリカ原産の半常緑多年草
 学名: Orthosiphon labiatus  英名: Pink sage  流通名:ピンクパンサー

2008年10月に植えたオルトシフォン・ラビアツスの1株が1mほどに育ちました。
Labiaとはラテン語で唇、花の形を唇のようなと表現したのでしょうか。
淡いピンク色の花が夏から秋にかけて次々と咲きました。

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晩秋落葉し枯れ枝だけになりますから、4〜50cmのところで枝を切ります。
その枯れ枝に今年は霜柱を見ることが出来ました。
前回の記事にしたシモバシラ(1月31日・2月5日)とは約3m離れたところ、シモバシラの霜柱よりは貧弱ですが、明らかに霜柱です。
霜柱が節々に並んでついている茎もあります。但し、シモバシラと同じく、茎の切り口には出来ていません。

1月24日。
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節状に茎の周りに咲いた氷花です。それぞれが水平にくるっと半周以上卷いています。
やはり、皮が剥がれたりひびが入っていますが、それらの全てから氷花が吹き出しているわけではありません。

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1月27日。
まだ緑色が残っている太い茎からも写真の左右では節状に、真ん中のは柱状に霜柱が形成されています。
トリミングしたトイプードルの脚を連想しました。
シモバシラではこのように太い茎はなく、霜柱の出来る頃には全て枯れて褐色になっています。

オ110127wb.jpg

緑の茎からは滲みだすように斜め下向きに凍っているところもあります。

オ110114wb.jpg

1月31日。太い2本の茎についた霜柱が雪を被っています。

オ110131-1wb.jpg

2月6日。比較のため昼間、上の画像と同じ場面を撮ってみました。
諸肌脱いだように厚い皮(表皮・皮層・師部)が左右に剥げています(赤い矢印)が下の方の木部はまだうぐいす色です。

オ110207wb.jpg

この茎の上の方を切ってみました。
シモバシラと異なり、木部が厚くまだ薄い緑色です。
皮層との間に隙間が出来、下方では剥がれています。

オ断面2wb.jpg

キクの花や扇のような霜柱もありました。

オ110125wb.jpg

霜柱の長い破片が霜をまとった落ち葉の上に落ちていました。

オ110113-2wb.jpg

オルトシフォン・ラビアツスの霜柱が見られたのは1月のうち7日のみで、2月はもう現れなくなりました。一方、シモバシラでは1月は13日、2月は 12日までに7日ありましたから、オルトシフォンはシモバシラに比べて霜柱が生じにくいといえます。

オルトシフォン・ラビアツス は育て易い植物として園芸店で広く販売されています。
しかしオルトシフォンの霜柱の報告は少なく、検索で見つけたのは京都府立植物園のみでした。

シモバシラの他に霜柱が出来る植物を検索し列記しました。意外にたくさんあります。

シソ科:セキヤノアキチョウジ、ヤマハッカ、ヒキオコシ、カメバヒキオコシ、
    エゴマ、アキノタムラソウ、オルトシフォン・ラビアツス
キンポウゲ科:ヤマトリカブト
キク科:カシワバハグマ 、モミジガサ
タデ科:ミズヒキ
ヒユ科:イノコヅチ
サクラソウ科:オカトラノオ

この庭にも10年来のセキヤノアキチョウジとミズヒキはありますが、これらにはまだ霜柱を見たことはありません。気温だけではなく、湿度、土中の水分、日当り、風通しなどいろいろな条件が揃わないと出来ないのかもしれません。


主な参考文献
 犀川政稔:東京学芸大学紀要 自然科学系 58:151-161(2006)


コメント(12) 

コメント 12

花咲かばあさん

オルトシフォン、これですね。シモバシラとは少し様子が違うようですが、
これも見事ですね。
夕菅庭は今年の冬は、霜柱のできる条件が整っていたんですね。
お陰で雪の結晶も霜柱も二つと同じではない氷の造形美を見せていただきました。

貧弱だったうちの庭のシモバシラがこのオルトシフォンに似て、株元だけでなく枝の節節に出来ました。
ミズヒキやオカトラノオにも、、、。いつもより早起きして、山に登ったら気をつけてみてみましょう。

寒さに凍てついた庭を見ると、春が来たらよみがえってくれるかしら?と
心配になるときもありますが、視点を変えると冬の庭もこんな楽しい
感動をもらえるんですね。



by 花咲かばあさん (2011-02-14 12:33) 

夕菅

花咲おばさんとこのシモバシラの霜柱はうちのオルトシフォン型なのですね。画像検索では少数派のようです。
今朝はまた寒くてシモバシラは霜柱で真っ白、オルトシフォンにも2月になって初めて株元に小さいのを見つけました。
山ではカシワバハグマに出会われることはありませんか。紡錘型の美しい霜柱が出来るようです。
本当に毎年今頃になると今年も宿根草たちが目覚めてくれるのかしらと不安になりますね。ひたすら待つのみの日々、でももうヒメリュウキンカの蕾がゆるんできましたよ。

by 夕菅 (2011-02-14 22:51) 

わんちゃん

霜柱のできるのはシモバシラだけじゃなかったんですね
スゴイなぁ・・・

>オルトシフォンの霜柱の報告は少なく、検索で見つけたのは京都府立植物園のみでした

えっ!?と思ったモンです。

でも霜柱が出来る条件は厳しいんですよね・・・
夕菅さんちのお庭はその条件が揃っていた?
早起きされる夕菅さんへのご褒美かな?

土の中にできる霜柱よく発見します、
ガサッ、ガサッ、と踏んでみての感触が好きでした
でも最近散歩時間が遅いため土の中の霜柱は融けてしまってます。
by わんちゃん (2011-02-15 16:04) 

エフ・エム

オルトシフォン・ラビアツスという植物を知りませんでした。南アフリカ原産でも、屋外での栽培が可能なのですね。
霜柱をつくるのはシソ科植物ばかりと思っていましたら、案外他の科のものでもつくることを知り、知識が増えました。ありがとうございます。
霜柱が立った朝にでも散歩すると、何か見つかるかも知れませんね。
by エフ・エム (2011-02-15 16:10) 

夕菅

わんちゃん ここをクリックしてみて下さい。
「園長の目」です。京都府立植物園の前の園長さんのお声が聞こえます。
http://hightube.jp/medias/show/929
http://hightube.jp/medias/show/206

わんちゃんのように雪の奈良公園には行けません。
庭ですと早起きしなくても9時くらいまでは霜柱は解けずに待っていてくれますからありがたいですよ。
by 夕菅 (2011-02-15 18:14) 

夕菅

エフ・エム さん コメントありがとうございました。
先程エフ・エム さんのブログにご訪問したら、たまたま右の欄外にオルトシフォン・ラビアツスに似た花の写真が出ていました。
慌ててクリックすると本当にオルトシフォン・ラビアツス、楽天の通販コーナーで¥380、売切れでした。

シモバシラ以外の植物の霜柱はあまり頻繁に見られるものではないかもしれません。でも調べるといろいろ出てきて、えっ、こんなに?と驚きました。
by 夕菅 (2011-02-15 18:28) 

花咲かばあさん

今朝もきびしい寒さでした。
急いでシモバシラを見に。株元に少し糸巻き状の霜柱を作っていました。
近くの山にカシワバハグマはまだ見かけたことはありません。
春になったら、気をつけて見てみましょう。来年の今頃を楽しみに、、、。

少し日永を感じるようになったこの頃、うちの庭のフクジュソウもぐんぐん頭を持ち上げてきました。
黄の色をみせてくれるのももうすぐでしょう。
もうヒメリュウキンカも開きだすころなんですね。
by 花咲かばあさん (2011-02-16 19:29) 

夕菅

花咲かおばさんとこのシモバシラにも今日は霜柱ができたんですね。
うちでも再開花中です。14日、シモバシラ(2)に追加写真を載せておきました。記録的な現象と思います。

でも日中はぽかぽかしそうな日差し、庭を一回りしたら、フクジュソウやフキノトウの頭を見つけました。ヒメリュウキンカは3花も開いていましたよ。春が近いどころかもう昼間の春は始まってるようです。
by 夕菅 (2011-02-16 23:08) 

わんちゃん

夕菅さん こんばんわ~~

園長さんのお声にアクセスできません、
きっと、何か不都合なことが起きてるのかもしれません
ちょっと、調べてみますね

京都府立植物園では現園長さんと隔月交替で「園長の気まぐれ散歩」ってあります、
一度偶然に松谷名誉園長さんの日に「園長の気まぐれ散歩」にぐる~り参加したことがありました。
樹木が専門とか?
冬の園内を樹木を中心にお話しされてました。
わんちゃんの頭の中にあんまり、とどまってないのが残念です
by わんちゃん (2011-02-17 22:58) 

夕菅

わんちゃん 今、確認しましたが、うちのMac とWindowsXPではアクセス可能です。
上は2009.12.22.8時15分から松谷名園長さん(当時)のお声です。
今も名誉園長さんとして若々しくご活躍のようですね。
by 夕菅 (2011-02-18 00:26) 

とんとん

氷柱だけでも崩れたりしないのですね。綺麗ですね。
アキチョウジもできるかもしれませんね。
パリパリと枯れても茎が丈夫です。

夕菅さんの日本水仙のブログを、本文中にリンクさせて頂いたのですが、よろしかったでしょうか。

by とんとん (2011-02-18 15:10) 

夕菅

とんとん さん
この氷菓子のような一ひら、一体どこから落ちたのか確認できませんでした。
でもシモバシラの氷片も触れると落ちてしまうこともあり、やはり何かの拍子に落ちたのだと思っています。

私の日本水仙のブログ、写真も不鮮明ですのにリンクありがとうございました。こうして一緒に考えさせていただけるのは楽しいですね。
by 夕菅 (2011-02-18 18:27) 

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