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オルトシフォンの霜柱 2014 [庭便り(冬)]

オルトシフォンの霜柱 2014
オルトシフォン・ラビアツスの霜柱については2011.2.13.の記事にしました。
その後も時々このオルトシフォンには霜柱ができましたが、美しいと言えるほどではなく、やはり隣のシモバシラの霜柱の方が見応えがありました。

ところがこの朝は異様な光景に驚きました(2014.1.7.)。
冬枯れのオルトシフォン・ラビアツスの枝にたくさんの白い花が咲いていたのです。
この株は植えて5年余になり、今年はまだ花後の剪定もせず放置していました。
オルト2全wb.jpg

シモバシラでは霜柱はたいてい地面から20cmくらいの間の茎の周りにできます。
ところがこの朝のオルトシフォン・ラビアツスでは長く伸びた弧状の茎の葉腋部分に生成されています。滲み出した水分が氷の花を咲かせているような感じです。
もし剪定していたら切り捨てていた部分でしょう。
霜が降りると葉が変色し落葉しますからこんなにお行儀悪く枝が伸びていたとは、この朝氷の花が付いているのを見て初めて気がついたのです。
オルト32wb.jpg

枯れてよれよれの茎の葉腋部分の隙間から水分が漏出したものと思われます。
水を汲み上げる力の大きいことに驚きます。
オルト35wb.jpg

勾玉のような1組。
オルト1wb.jpg

3枚のプロペラ状。
オルト3片wb.jpg

二重リング。
オルト二重リングwb.jpg

左のは舌状にがっちり突っ立っています。
オルト23wb.jpg

1週後の2014.1.14.はまた−4℃を記録する寒い朝でした。
さあ、オルトシフォン・ラビアツスに霜柱は出来ているでしょうか?
やはり出来てはいましたが、もう茎の上の方には出来ず、下部にかたまっていました。
オルト20140114-1wb3.jpg

しかし、シモバシラとは全く異なり、地表面の茎の周りには霜柱がなく、下部でも葉腋部分に霜柱が認められます。
上部の葉腋部分は1週間前の霜柱形成で組織が傷害され、もう水を汲み上げられなくなったのでしょう。
2011年の観察でもオルトシフォン・ラビアツスの霜柱はシモバシラのように何回も繰り返してはできませんでした。
オルト2014株元wb.jpg

追加 2014.1.20.
今日は大寒、最低気温−3℃。
さすがにオルトシフォンにもまた霜柱ができていました。この冬5回目です。
左の方は、−4℃を示していた1.14.より今日の方が多く出来ています。
オルト0120wb2.jpg

比較のためこの朝のシモバシラの霜柱の画像を並べておきます。
シモバシラの霜柱は2011年は1月に13回確認、さらに3月4日まで見られました。
一方、オルトシフォン・ラビアツスでは1月7回、2月以降は皆無でした。
今年は今のところ、2011年より暖かく、霜柱の形成も少ないようです。
霜柱20140107wb.jpg

オルトシフォン・ラビアツス
 シソ科ネコノヒゲ属  
 学名: Orthosiphon labiatus  英名: Pink sage  流通名:ピンクパンサー
 南アフリカ原産の半常緑多年草
 花期:初夏〜晩秋
ピンクパンサーwb.jpg

淡いピンクの優しい花です。
学名の「 ortho」はラテン語で「「直…」「正…」の意 」、「siphon 」はサイフォン(吸水管)、「labia」は唇です。 
同属のネコノヒゲの学名はOrthosiphon aristatus。
オルトシフォン2013-1wb.jpg

花弁より萼の方が濃いピンクです。
オルトシフォン11-1wb.jpg

この1株は地植えで大株になり毎年霜が降りるまで長期間花を咲かせています。
右下は自生のトレニア。
追加してまた2株を植えましたが、それらは夏が越せずに枯れました。
園芸情報には「本来は常緑多年草ですが一年草扱い 」「夏は水切れし易く越年困難」「「土が凍らない程度の寒さなら越冬可能」などと書いてあります。
しかし当地では昨冬この株の近くに置いた最高最低温度計は−6℃を示しました。
その中でこの1株だけは何ら耐寒対策もしないのに、この庭で酷暑を越え雪にも耐えて多年草として残り、毎年霜柱まで見ることができるのは特殊例かもしれません。
オルトシフォン全景wb.jpg

他にもオルトシフォン・ラビアツスに霜柱や氷花の報告がないかどうか、再度検索してみました。
やはり、前回と同じく京都府立植物園からのレポート以外には新たな情報を得ることはできませんでした。
 http://www.pref.kyoto.jp/plant/1168214347108.html
 http://www.pref.kyoto.jp/plant/1262325287744.html

さらに、今年のように茎の上の方まで花のように付いた霜柱の報告は初めてかもしれません。
但し、シモバシラに比べて一旦凍ると組織の傷害が大きいようで、茎の末梢の氷の花を一冬何度も見ることはできません。

コメント(16) 

コメント 16

多摩NTの住人

これは驚きました。
シモバシラの氷柱は知られていますが、これは初めて知りました。
貴重な写真ですね。
by 多摩NTの住人 (2014-01-19 17:33) 

夕菅

多摩NTの住人 さん コメントありがとうございました。
はい、怪我の功名ではなく、無精の恥さらしで珍しい形のオルトシフォン・ラビアツスの霜柱を見ることが出来ました。
でも時間がなくてこれだけ撮るのがやっとでした。
by 夕菅 (2014-01-19 21:14) 

703

また珍しいものを見せていただきました。
寒いところでないと見えない、氷の花ですね。
勾玉やらプロペラやら二重リングやら、形が様々なのも自然の芸術ですね。
オルトシフォンはうちにもあって、切り戻しをしましたが、枝がいくら残っていても、暖かい当地では絶対に見えない、美しい氷花です。
切らないで残しておいてよかったですね。
怪我の功名ですよ! 
おかげで面白い、貴重な写真が世に残りましたよ。
by 703 (2014-01-19 22:09) 

夕菅

703さん コメントありがとうございました。
枯れた庭に突然咲いた氷の花、不思議なことが起きるものです!
庭では落葉も落花も放置しないし、枝は剪定するし、不自然状態を作っているのかもしれません。本当に放りっ放しの落葉樹林ではもっと多彩な現象が起きているのかもしれませんね。
オルトシフォン・ラビアツスは703さんのお庭では多年草として記事にもなっていましたが、さすがに氷の花は無理ですね。

by 夕菅 (2014-01-19 23:37) 

花咲かばあさん

うちの庭でもオルトシフォン、ラビアッスに昨年の12月30日、こんな風に小さな霜柱の氷の花がつきました。
びっくりしました。驚きでした。感激でした。前の年は霜除けをした方がいいらしいと聞きましたので
米わらの帽子をかぶせました。今年は一回り大きくなって、霜除けをしないでそのままに。ユウスゲさんのところのように立派ではもちろんなかったのですが、、、、。これは2年前にユウスゲさんにプレゼントしていただいたものです。枯れ枝を丸坊主にしないでよかったと。
その後、気を付けて見ているのですが、あの日一度きりでした。
寒さに痛めつけられたかしらと、今の枝の様子を見ていると心配でもあります。。
シモバシラの霜柱も立派に出来た日もありますが、きびしい寒さの日は必ずできるものでもありませんね。毎朝の楽しみにしていますが、いろいろな条件が重なって作られるもののようですね。
アキチョウジにもシモバシラに似た霜柱が出来ました。


by 花咲かばあさん (2014-01-20 16:01) 

夕菅

花咲かおばさんとこのオルトシフォン・ラビアツスにも氷の花が咲きましたか。めでたし、めでたし。
この庭でも今冬最初は12月30日でした。
次が1月7日・10日・14日・そして今日20日です。
だんだん貧弱になるかと思いきや、今朝の霜柱はむしろ前回よりもにぎやかでした(画像追加)。
でも2年前のオルトシフォンの苗は枯れてしまいましたよ。
霜柱はアキチョウジなどシソ科の植物には時にできるようです。
この庭でも一度できたのですが、写真が残っていません。
霜柱形成の条件はまずは気温ですが、それだけではなく微妙な要因があるようですね。
by 夕菅 (2014-01-20 21:53) 

リンちゃんママ

氷のお花の美しさと神秘性にうっとりしました。今まで気がつかなかったり知らなかった事があり過ぎてブログのUPをとても楽しみにワクワクして待っています。この頃は飛んでる鳥や寒さに負けず咲いてる花を興味深く見るようになりました。いくつになっても発見は喜びを感じます。
by リンちゃんママ (2014-01-20 23:52) 

エフ・エム

しばらく家を留守にしていて、私のブログにいただいたコメントのご返事もできずにおりました。のちほどお書きいたします。
オルトシフォンの霜の花を拝見してびっくりしました。遠くから見るとまったく花のようですね。勾玉のようなかたちも美しいですね。夕菅さんのお庭は冬のも楽しみがあってうらやましいです。
by エフ・エム (2014-01-21 08:55) 

夕菅

リンちゃんママさん おはようございます。
身近な生物もちょっと近づくといろんな表情を見せてくれます。
私もブログを始めてから多くの感動や発見を体験しました。
まずはコンデジとパソコン一つで大丈夫。
写しては検索してみて下さい。
by 夕菅 (2014-01-21 08:59) 

夕菅

エフ・エムさん コメントありがとうございました。
お元気そうで安心しました。
このオルトシフォンの氷の花には本当に驚かされました。
この花は最近園芸店ではかなり販売されているようですが、霜に当たると葉が変色するので強剪定される方が多いのではないかと思います。この庭のは剪定が甘かったために茎に霜柱が見られ、さらに今年は無剪定が幸いして氷花が現れたのでしょう。
まことにありがたい庭です。
by 夕菅 (2014-01-21 12:34) 

とんちゃん

びっくりしました!感激しました!
シモバシラの氷花なんて目じゃないですね
これを見たらその場から離れられなくなりそう
根元の茎の部分にしか氷花ってないのかと思っていたら枝に花が咲いたようについているので目を疑ったほどです。
リング、勾玉、プロペラ どれを見ても不思議・不思議
オルトシフォン 花もきれいで冬にはもっと美しくなるなんて大ファンになりました。
剪定しなかったからよかったのかしら・・・条件を色々満たした結果ですね。
美しい画像を見せていただいてありがとうございます
by とんちゃん (2014-01-24 10:07) 

oohasi-mama

発見のある生活、素敵ですね。

いつも見られる花とは違い、枯れてしまった枝に氷の花!!!
今回の氷花を見つけられた時の夕菅さんの驚きと喜びが伝わります。
それにしても、気温、湿度、その時のオルトシフォンの状態、色々な条件が重なりあい生まれた花。考えるだけでドキドキします。
羨ましいかぎり!見られてよかったですね。

当方、そのような自然現状には程遠い生活です。
ですが、盛り上がる土の霜柱発見?は、今年はすでに数回!
誰も踏んでいない霜柱を見つけた時など心躍り 年齢も忘れてサクッという音を楽しんでおります。(笑)

by oohasi-mama (2014-01-24 10:18) 

夕菅

とんちゃん お帰り早々コメントありがとうございました。
例年シモバシラに比べて貧弱だったオルトシフォンの氷花でしたが、この日はこちらに軍配が上がりました。
もっと良い写真が撮れるとよかったのですが、この朝は時間がなくこれだけ撮るのがやっとでした。
これからは無剪定・伸び放題で冬を待ちたいと思います(笑)。
ほんとうにとんちゃんにも見せて上げたかった!!!
by 夕菅 (2014-01-24 12:30) 

夕菅

oohasi-mamaさん コメントありがとうございました。
書くべきものも無しと思っていた冬枯れの庭に突如現れた氷の花、この日は急に元気になりました。
いつもはスーパーの生鮮食品売り場でさえ、寒さは腰にこたえると足早になる人が、外気温−1℃の庭にしゃがみ込んで夢中になってシャッターを押しました(笑)。
今は都心のお住まいですが、oohasi-mama さんも後々は自然が身近なところで土にも触れながらお暮らしになることをお勧めします.......?

by 夕菅 (2014-01-24 12:40) 

とんとん

面白いものですね。
茎から離れて踊り上がっていて、見事です。
大きく育っていますね。

氷点下になる日がこちらでもあったので、早起きすればシモバシラの氷柱が見られるチャンスがあるかもしれません。
まだ見たことないんですよ~。
by とんとん (2014-01-24 12:44) 

夕菅

とんとん さん コメントありがとうございました。
関東地方はローム層のため地表に立派な霜柱が出来るようですが、シモバシラの霜柱は八王子くらいまでいかないと見られないのでしょうか?
わざわざ高尾山まで行く方もあるようですね。
うちでは10時では遅いけど9時くらいまでは解けませんから、特に早起きしなくても見ることが出来ます。

by 夕菅 (2014-01-24 18:30) 

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