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ゼフィランサスの果実  [草花(夏)]

ゼフィランサスの果実

ゼフィランサス・カリナタ
 学名:Zephyranthes carinata
 和名:サフランモドキ
 英名:Pink rain lily
 原産地:朝日百科植物の世界10-52によれば
     「グアテマラに自生し、南アフリカを含む温暖な地域に帰化」。
     植物図鑑 Weblio辞書によれば
     「中央アメリカから西インド諸島。わが国へは江戸時代の終わりに渡来」。
 花期:6〜9月(この庭では7〜8月)

「タマスダレとゼフィランサス」については既に2009年9月29日記事にしました。
この記事について先月ドン・ボルニャーゴの公国のがとさんよりご質問のコメントをいただきました。
これを機に果実について追記してみます。
この庭のゼフィランサス・カリナタは2007年 T社から10球購入したものです。
今ではこの通りまわりの植物達と競いながらたくましく育っています。
ゼフィランシス20090704wb.jpg

花は花弁6枚に見えますがうち3枚は外花被片、内側3枚が内花被です。
雄しべは6本、鮮やかな黄色の葯が目立ちます。
雌しべは1本で白色の花柱が長く突出し柱頭は3裂しています。
ゼフィランサス0907wb.jpg

今年8月、駐車場脇の花壇にアプリコット色のゼフィランシス サンアントーネや白いタマスダレと競って咲きました(8月13日写)。
3種とも夏は37℃、冬は−5〜6℃にもなるこの地で放りっ放しでも毎年咲いてくれます。
周りの黄色い花は自生のメランポジウム、その前に広がるのはヒメイワダレソウです。
ゼフィランサス140813-2@.jpg

8月下旬、花は終盤、果実が出来ていました。
上記「がとさん」のコメントは結実についての質問でした。
「このブログ記事のゼフィランサス カリナタ(サフランモドキ)はかなりの確率で実がなっているようにみえるのですが、どうですか? そうだとしたらかなり珍しいものだと思うのですが(普通はめったに実ができません)」と。
ゼフィランシス果実多wb.jpg

今まで何も疑問に感じなかったのですが、見直してみるとうちの3種のゼフィランサスの中で最も多く果実が出きるのはカリナタ、少しだけはサンアントーネ、タマスダレはほとんど結実していません。
この上下の画像はたぶんカリナタの果実と思われます。
ゼフィランサス果実4wb.jpg

3つの塊をくっつけたような緑色の蒴果は熟すと上部に裂け目ができます。
これを「胞背裂開」というようです(朝日百科植物の世界10-51)。
ゼフィランシス果実5wb.jpg

中に皺のある黒い種子が数個づつ詰まっています。
ゼフィランシス果実6wb.jpg

果実は大きく開き、種子はたちまち落下します。
果実を数えると未熟のも含めると40個はありました。
種子をがとさんにお送りすることにしました。
交配させて新品種をつくるのにお役に立てば幸いです。
ゼフィランシス果実7wb.jpg

3日後、果実が完熟したかどうか見に行きました。
ところがどうでしょう! 果実はほんの少ししか無いのです!
一体どこへ消えたのでしょう?
果実に変って白黒模様の芋虫がたくさんいました。
ハマオモトヨトウ これが犯人でした!
ハマオモトヨトウ9wb.jpg

まるまる太った成虫です。
3日前タマスダレにいたのを見たのですが駆除しなかったので、タマスダレを食べ尽くして移動してきたのでしょう。
ハマオモトヨトウ1wb.jpg

茎の中へも侵入して食べ尽くしています。
虫体が透けて見えます。
ハマオモトヨトウ5wb.jpg

果実まで食べてしまうのですね! この日は25匹逮捕しました。
ハマオモトヨトウ7wb.jpg

そんなわけで採種できた種子は数十個。
しかし種子の半分以上がぺしゃんこでした。これは不稔でしょうね。
これらは全部捨てました。
ゼフィランサスカリタ種子wb.jpg

あとの膨らんだ種子だけお送りしました。
ゼフィランサスカリタ種子2wb.jpg

隣のゼフィランサス サンアントーネの花はやさしい色で大好きです。
これは園芸品種です。
ゼフィランサス サンアントーネ2012-1wb.jpg

結実率はカリタより低くいようですが、同じような果実ができます。
ゼフィランシス サンアント果実1wb.jpg

この果実には7個の種子が入っていました。種子は艶があってふっくらしてます。
芽が出るかどうか私も蒔いてみようかと思いました。
ゼフィランサスサントーネ種.jpg

ところが翌日見るとこの7個の種子はみなぺしゃんこ!
乾燥すると薄くなるのですね。
ということは不捻性かと思って捨ててしまったカリナタの種子の中にも使えるものがあったかもしれません。
また失敗の卷でした! 知らないことばかりです。
ゼフィランサスサントーネ種2.jpg

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お久し振りです。
この8月は私にとって魔の月でした。
次々と予期せぬことが続き、さらにパソコンまで壊れてしまいました。
その後パソコンはかなり修復でき、花の写真は残りましたが、過去のメールは全て消失。
今後、今まで通りに仕事とブログを両立するのは無理なようです。
いっそブログを終了しようかとも思いました。
でもまた画像1枚づつでも続けようかとも迷います。
今回はこの間にコメントをいただいたゼフィランサスについて簡単に追記するつもりでしたが、やはりまた長くなってしまいました。
とりあえずの近況報告です。

コメント(16) 

コメント 16

703

ブログの更新を心待ちにしていました。
よくあるゼフィランサスでも、注目すると面白いものですね。

ヒメイワダレソウの間からゼフィランサスやメランポジウムやルドベキアが咲き出して、自然な感じがとてもいいですね。
カンナやタカサゴフヨウも見えていますが、夏は手を掛けずとも咲いてくれる、こんな丈夫な花に限ります!
アプリコットカラーのサンアントーネが、すっきりと上品です。

9月になりました。猛暑続きの昨年と違って、今年の秋は早いかもしれません。
折々の花の写真だけでも、見せてくださいね。楽しみにしています。
by 703 (2014-09-06 22:52) 

がと

更新たのしみにしていました、リンクありがとうございます。
T社で購入されたのですね、ということは海外からの輸入球でしょう、種苗メーカーさんも毎年生産者を替えるようなので、稔性を持つ系統のものが当たったのでしょうね。

サフランモドキ(標準和名で間違いないと思います)は100年以上前から日本で植栽されているもので、人家はおろか、周辺の山野にも野生化した状態のものがたくさんあります。

そのほとんどが不稔でありめったに結実しません、WEBでも殆ど結実するとの情報はありませんし、海外でもないようですがグランヤックスというサフランモドキを親にした園芸品種がありどこかに稔性の個体が有るのではと思っていましたが、種苗メーカーを通じて日本にも入ってきていたのですね。

それとハマオモトヤトウ、ゼフィランサスの茎に入っているのは初めて見ました!これもびっくり!うちではアマリリスやクリナムがあるので、食べごたえの有る方を優先していたのですね!お腹が空けば手当たりしだいかあ・・・。

パソコンの故障はいきなりなので本当に恐ろしいですね、クラウドサービスを利用していますが使い勝手はまだまだですね(ヤフーBOXとかお手軽です)

タネは今晩播種いたします、本当にありがとうございました、これからも宜しくお願い致します。
by がと (2014-09-07 13:01) 

夕菅

703さん 早速のコメントありがとうございました。
長らくご無沙汰しました。やっと何とか再開できました。
毎年夏の庭は放りっ放しになりますが、今年は見にも行けない日がありました。でも雨が多かった(正しくは多過ぎた)ため、水遣りしなくてもよかっただけ助かりました。
ゼフィランサスも一度ブログに載せた後は写真もろくに撮ってなかったので初め再掲載はためらわれましたが、虫やら種子やら出てきていつもの調子になってしまいました。
今後は成り行きでボチボチとなりそうです。
あとで「風の通る庭」にお伺いします!
by 夕菅 (2014-09-07 18:10) 

多摩NTの住人

「ゼフィランサス」の名前に記憶がありますが、すっかり忘れていました。タマスダレでしたね。
パソコンの故障は災難でしたね。
パソコン生活に慣れてしまうと、突然のトラブルに唖然とすることがありますね。
私は、メールは、以前、パソコンを変えた時に全部消えてしまったことを反省して、大事なものは、別のものに保存しようと考えているところです。
魔の8月が過ぎて、復活の9月になられることをお祈りしています。
by 多摩NTの住人 (2014-09-07 18:37) 

夕菅

がと さん コメントありがとうございました。
予告したのに更新が遅くなってごめんなさい。
「サフランモドキ」、このまま和名でいいのですね。
別名としてある文献もあり、迷っていました。
コメントをいただいたあと早速「 ? 」を消去させていただきました。ありがとうございました。
原産地の記載についてもよくわからないので併記しました。
がとさんのブログを見せていただいて、ゼフィランサスにもいろいろあることに驚きました。
私のところのタマスダレも実家からの2代目です。
このサフランモドキがそんな珍種だとは思いもしませんでした。
また新しい展開につながるとうれしいですね。
by 夕菅 (2014-09-07 18:41) 

夕菅

多摩NTの住人 さん コメントありがとうございました。
ゼフィランサスは知らなくてもタマスダレならわかりますね。
私もはじめそうでした。
白花はこれで十分ですが、ピンクの花はサフランモドキ。
さらに園芸種が続々と......となるとゼフィランサスで纏めた方がかんたんかもしれません。
パソコン音痴の私は初めからMac派。バージョンアップするといろいろ起きるため、そーっと使っていたらOffice Mac2004 がサポート終了になり、突如メールが初期化されてしまいました。続いてパソコン起動不能。
幸い外付けHDに保存はしてましたからメール以外は復元できました。
しかしこの他にもいくつかトラブルが続き一部修理中、一部宿題を残しています。
by 夕菅 (2014-09-07 21:49) 

エフ・エム

ゼフィランサスは名前は聞いたことがありますが、そだてたこともなく、ほとんど知らないのと同じです。タマスダレと同属なのですね。
上品な美しさ。これからは注意して見ます。
パソコンの故障では、私も痛い目にあっています。写真の画像をずいぶん失ってしまいました。今もそれらの写真を見たくなることが多々ありますが、仕方ありません。メール以外復元できたことは、ちゃんとバックアップされていたおかげですね。
by エフ・エム (2014-09-07 22:31) 

花咲かばあば

「ゼフィランサス」、名前だけで、この花とはすぐわかりませんでした。
ヒガンバナ科タマスダレ属。タマスダレは昔の庭や土手でよく見かけた花でした。
花の様子、種子の様子、またハマオモトヨトウ、興味深く見せていただきました。
ヒガンバナ科,全草に毒があるようですね。いろいろな色合いの花が見られるんですね。交配が比較的容易ということのようですね。
ハナオモトヨトウ、25匹の逮捕も驚きました。
久しぶりのお花の紹介、うれしく拝見しました。
お体にじゅうぶんお気をつけて。またお待ちしています。
by 花咲かばあば (2014-09-07 23:22) 

夕菅

エフ・エムさん コメントありがとうございました。
「ゼフィランサス」って一般には馴染みの無い名前ですね。
「サフランモドキ」もぴんときません。
また近縁なのにタマスダレとサフランモドキは交雑しないそうです。
園芸品種としてはいろんなゼフィランサス..........があって愛好者が多いこともわかりました。
パソコンの故障にも泣かされました。外付けHDにバックアップはしてありましたが、このようにメールが全部消えたのは残念です。
またもう無理ができなくなり、深夜族返上となりました。
by 夕菅 (2014-09-08 07:38) 

とんとん

三枚目のお庭の風景、何種類もの花が咲き乱れて素敵ですね。
球根ものは一時増えても結局最後には消えてしまうのですが、結実までしてどんどん増えているのは嬉しいことですね。

虫の逮捕、来年は頑張らねば。

可愛い花の咲く野草は美味しいのか、オンブバッタに食べられて枯れてしまい、ほとほと困っています。
by とんとん (2014-09-08 12:15) 

夕菅

花咲かばあばさん コメントありがとうございました。
タマスダレは子どもの頃から見慣れた花でしたね。
ピンクの花は「サフランモドキ」という怪しげな名前がついていました。
これが標準和名だとがとさんに教えていただいたのは何と昨日のことです。
がとさんのブログにはこの他にも7種類のゼフィランサスが紹介されています。
ハナオモトヨトウは25匹に留まらず、行く度に2〜3匹は見つけます。毒があるはずの球根まで食べるらしいので心配です。
今後は夜更かししないよう、その範囲内でのんびりいきます(?)。
by 夕菅 (2014-09-08 13:09) 

とんちゃん

しばらく更新がなかったのでパソコンの不具合が起きているのかと思っていました。
消えてしまったりして大変でしたね
でもよかったです!たまにでも細くでも長く続けてほしいというのが私の願いです♪
ハマオモトヨトウ この虫は茎の中にまで入って食べてしまうのですね~びっくりしました。
ほかのヨトウムシにも苦労されている方が多いです。
種まで食べるなんて恐ろしい食欲 生命力ですね
うちのスズランの鉢植えに今年になって初めてサフランモドキが1つだけ咲きました。
元々スズランの中に混ざっていたのかもしれないです。
たったひとつというのがとっても可愛く思えました。
ゼフィランサスという名前は余りなじみがなかったです。
お庭で見るゼフィランラスは大きめの花できれいですね!!!
by とんちゃん (2014-09-08 14:35) 

夕菅

とんとんさん コメントありがとうございました。
だんだん体力も衰え、以前のような手入れができなくなりました。
次第に植えっ放しでいいものが残りますが、花野気分で眺めています。
それを乱すのは虫ですね。
私もオンブバッタを楽しんでブログに載せていたら、あとで被害甚大、あの愛嬌のある顔も困り者です。

by 夕菅 (2014-09-08 15:54) 

夕菅

とんちゃん コメントありがとうございました。
いろいろ重なってたいへんな8月でしたが、また一応ブログを再開できました。
ハマオモトヨトウは本当に貪欲な虫で花・葉・茎・果実・球根まで食べ尽くしてしまうようです。
スズランとサフランモドキは開花時期が違いますし葉も対照的ですから同居もいいでしょうね。
サフランモドキの花は大きくて6cmくらいあります。
ゼフィランサス サンアントーネはもう少し小さくスリム。
今まで知らなかっただけでゼフィランサスも奥の深い花でした。
by 夕菅 (2014-09-08 21:40) 

リンちゃんママ

ブログの更新がいつもより間が空いていたのでお忙しのかご旅行かと思っておりましたらコンピューターの不調だったのですね。我が家にもピンクのゼフィランサスらしき花が咲いています。カタカナの名前がおぼわりません。学生時代に生薬の名前がラテン名で覚えられなかった悪夢がよぎります。種子まで観察した事がないので観てみようと思っております。芋虫にはびっくり。みれば綺麗な模様ですが茎の中に入っているのにはなんとも言えない気分。花畑にも沢山の虫がいて悩みの種です。少し涼しくなったので春の球根を植えました。
by リンちゃんママ (2014-09-11 23:38) 

夕菅

リンちゃんママさん コメントありがとうございました。
はい、いろいろありましたが何とか一応更新しました。
ピンクのゼフィランサスは古くから日本に入っているので、サフランモドキなんて和名は知られないままあちこちで咲いているようですね。
学名を暗記するのはたいへんですね。
転記するだけでも間違えそうでひやひやします。
この芋虫の名前も今度初めて調べました。
茎の中の虫も3匹逮捕しましたよ。天敵のハチから身を守る隠れ技!
今年は秋が早そう、もう球根を植える時期なのですね。
by 夕菅 (2014-09-12 18:32) 

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