So-net無料ブログ作成

ユウスゲとキスゲフクレアブラムシ [昆虫]

ユウスゲ 夕菅 
  ワスレグサ科(←ユリ科)ワスレグサ属、 別名:キスゲ
 
1993年以来23年、毎年咲いているユウスゲ、ブログにも5回目の登場です。
 2009年ユウスゲ、2009年ユウスゲの人工授粉
 2012年ユウスゲ2世、2014年ユウスゲ開花

今年は咲き始めの頃雨が多くまた特に繁忙な時期と重なって良い写真が撮れませんでした。初めの2枚は未公開と思しき過去の写真です。

雨上がりの夕。
夕菅雨060715wb.jpg

3花揃い咲き、左の1輪は昨日の花。
ユウスゲ20140704-4wb.jpg

夕方3時頃から蕾が開き始めます(15時27分)。
ユウスゲ201507040327wb.jpg

せっかくたくさん開花するのにこの日もまた雨(17時16分)。
ユウスゲ雨1wb.jpg

今年は古い親株より2世群の方が元気でした。
ユウスゲ1wb2.jpg

実は今年はユウスゲとの競演を夢見てツキミソウの苗を隣に植えのです。
しかし、残念ながらユウスゲが咲き始めた頃、ツキミソウは咲き終わろうとしていました。
また予想に反してツキミソウは草丈が小さく競演は無理でした。
辛うじてコラボが見られた夜。
白い花がツキミソウ、ピンクの花はヒルザキツキミソウです(6月29日)。
ユウスゲ・ツキミソウ1wb2.jpg

今年特筆すべきはユウスゲに取り付いたアブラムシです。
花茎にびっしりついた白点、ツキミソウには皆無でユウスゲにだけ寄生しています。
アブラムシ多茎wb.jpg

キスゲフクレアブラムシ
 カメムシ目ヨコバイ亜目のアブラムシ科
 学名:Indomegoura indica
 別名:ゴンズイノフクレアブラムシ
 ワスレグサ属の植物の花茎や蕾から吸汁して繁殖する大型アブラムシ。
 大きさ 約4mm。

大小様々、白や黄色の大きなアブラムシが花茎に張り付いています。
これがキスゲフクレアブラムシ。
ワスレグサ属の花期以外はゴンズイやミツバウツギに寄生するそうです。
アブラムシ多数2wb.jpg

蕾が膨らんでくるとその周りにもびっしり付きます。
アブラムシ多数1wb.jpg

小さな若い個体は黄色、間も無く白い粉をまぶした様になります。
アブラムシ蕾3wb.jpg

脱皮したばかりの黄色いキスゲフクレアブラムシ。
大型のものは無翅成虫として寄生した花茎で胎生♀を生んで繁殖するそうです。
アブラムシ脱皮wb.jpg

拡大しました。
後部左右に突出しているのは角状管。ここからは警報フェロモンが出るそうです。
近似のミツバウツギフクレアブラムシはこの管の中央部が膨らんでいることで鑑別されます。
アブラムシ角状管wb.jpg

室内で観察しようと袋に入れて持ち帰りました。
体色は橙赤色。自ら分泌したロウ状物質で覆われて白く見えるのです。
茎の上では動かなかった幼虫が紙の上では勢い良く動き回ります。
アブラムシ3尾wb.jpg

透明の大きな羽を持つ有翅型の成虫が見たかったのですが確認できませんでした。
有翅型はロウ状物質を分泌しないそうです。
この画像の上部の橙赤色のアブラムシの右に翅のようなものが見えます。
ひょっとして有翅型でしょうか?
アブラムシ有翅?wb.jpg

アブラムシの天敵はテントウムシ。
でもこのアブラムシの大群の中で姿を見たのはこのこの2紋のナミテントウ1頭だけでした。
テントウムシwb.jpg

天敵としてはヒラタアブの幼虫も知られています。
夜のユウスゲを見に行った時、小さなガが多数飛んでいました。
たまたま写っていた写真はガの口吻がアブラムシに刺さっているかのようです(?)。
ユウスゲ蛾wb2.jpg

ユウスゲを守るためにキスゲフクレアブラムシを駆除しなければなりません。
右手に古布を持ってこすり落としつつ、左手で開いたポリ袋で受けました。
どうしても一部は落ちますがやむを得ません。
すると翌日、また上の方に群れを成したアブラムシを見つけて唖然としました。
動けないかに見えて、実は達者な脚で落ちた虫たちが移動したのでしょう。
後で調べた駆除法としては牛乳をスプレイで掛けるのがよさそうです。
キスゲフクレアブラムシはユウスゲの他にも諸々のヘメロカリス(ワスレグサ属)に寄生します。


コメント(13) 

コメント 13

703

まあまあ、こんなにアブラムシに栄養を吸われると、
花が大きく綺麗に開けませんね。
げに憎っくきは虫なり、です。
天敵も大軍には怯むことでしょうね(笑)

ユウスゲ、育っていま~す♪
すっきりと上品な色の花が咲くのはいつかな?
楽しみです!
by 703 (2015-08-03 23:44) 

夕菅

703さん コメントありがとうございました。
今までも少しは見られたアブラムシですが、今年は大群でした。
テントウムシは1日に20匹くらいしか食べないらしいから追いつきません。
ユウスゲ、きっと来年は咲くと思います。
アブラムシに取り付かれませんように。
by 夕菅 (2015-08-04 00:30) 

夕菅

703さん 今朝貴ブログを拝見しましたところ、昨夜は睡魔と戦いながらコメントをいただきましたご様子、本当にありがとうございました。
そういう私もブログ投稿後、そのまま居眠り。
コメントを知らせるチャイムで目が覚めました。
でも今朝見たら最後の駆除の部分の文章がないのに気付きました。
探したら管理画面には入力されているのに反映されていない。
再度「保存」しても同じ!
最後の画像を消去して再入力したらやっと更新されました。
貴庭のヘメロカリスたちにも寄生するかもしれませんからご注意下さい。
by 夕菅 (2015-08-04 10:32) 

とんちゃん

今年は特に多いのかしら・・・
ヤブランにも結構たくさんついて・・・これとよく似たのがぞろりといました
比較的涼しい高原でもニッコウキスゲにはよくつきますね
これとは別のアブラムシかもしれないのですが・・・
里でならと我慢するのですが高原へ行ってそんなの見たらがっかりします。
細かくよく調べられて!!!翅つきの虫もいるのですか!
そういうのは飛んでいってよそで交尾をするのかしら・・・
テントウムシ頼みでテントウさんには活躍してもらいたいですね

by とんちゃん (2015-08-04 13:40) 

夕菅

とんちゃん コメントありがとうございました。
ニッコウキスゲにつくのは同じアブラムシだと思います。
アブラムシは日本に700種もいるようです。
植物名にアブラムシとつけた種も多くあり、ヤブランのはまた別種でしょうね。
調べると有翅型・無翅型、胎生単為生殖・卵生有性生殖など難解です。
1頭だけのテントウムシは満腹なのか休憩中のようでした。
by 夕菅 (2015-08-04 18:38) 

花咲かばあば

今年も美しい姿を見せていただきました。ツキミソウやヒルザキツキミソウとのコラボが素敵ですね。草原に咲く景のようです。少し時期をずらして種蒔きをすると、ユウスゲといっしょに楽しめそうです。いただいた我が家のツキミソウがこれから開花をむかえるのもあります。
うちのユウスゲにも同じアブラムシがそれはそれは沢山つきました。
葉にはつかず花茎や、花につくようですね。牛乳を噴霧すると窒息すると、以前教わりましたが、気長につきあわないといけませんね。てんとうむしを養殖できたら、、、、、。ノカンゾウ、ヤブカンゾウ、ニッコウキスゲといっしょの仲間ですが、ユウスゲだけが夕べに咲くんですね。涼風と満月が加われば最高ですが、このところは連日の熱帯夜ですね。
by 花咲かばあば (2015-08-04 21:11) 

夕菅

花咲かばあばさんコメントありがとうございました。
ツキミソウとのコラボを想定していましたが、このあと7月上旬は毎日雨が続いたため、ユウスゲは花の盛りを越え、ツキミソウは倒れてさらに花も少なくなってしまいました。
その間に鉢に移してベランダに置いたツキミソウは未だにポツポツ咲いています。
アブラムシは確かに葉にはつきませんね。
「飛ばないナミテントウ」も開発中のようですよ。
涼風と満月の下でユウスゲを鑑賞したいですね!


by 夕菅 (2015-08-04 22:32) 

多摩NTの住人

こんにちは。昨日、コメントしたつもりでしたが、反映されていませんでした。寝ぼけていたようです。
ユウスゲがとても良い風情で咲いていますね。当方でも見られるはずですが、どこにあったか忘れています。花があるうちに見つけたいですね。アブラムシの写真は驚きでした。
by 多摩NTの住人 (2015-08-05 08:05) 

夕菅

多摩NTの住人さん コメントありがとうございました。
このところの暑さの為か、パソコンも不調?
上のコメントに書きましたように、記事も保存できないことがありました。
ユウスゲは夕方に歩かないと見つからないかもしれませんね。
アズラムシとのコラボはこれで終わりにしたいのですが.........?
by 夕菅 (2015-08-05 10:51) 

エフ・エム

ユウスゲはやはりすばらしいですね。こちらも何年か先はこんな風に咲かせたいものです。
アブラムシの方はびっくりしました。アブラムシの蜜を吸いに、アリはあガって来ないですか。テントウムシはどうも役立たない気がします。一匹二匹では食べきれませんね。おまけに蝋質のもので覆われていると食べにくそうです。これはやはり自己を保護するのための物質でしょうか。
by エフ・エム (2015-08-06 08:57) 

夕菅

エフ・エムさん コメントありがとうございました。
ユウスゲをいただいてからもう23年、他の植物と同様、寒肥を置くだけで毎年咲く丈夫な花です。
貴庭でも来年はもっとたくさん咲くと思います。
私も今年のアブラムシには驚きました。
アリとアブラムシは共生関係にあると思っていましたが、このキスゲフクレアブラムシは甘露が少なくアリと無縁のようです。
ワックスの分泌については私も自ら鎧を作って保護するという防衛の為かと思いました。
テントウムシも蝋は敬遠するのでしょうか?
by 夕菅 (2015-08-07 08:08) 

りんちゃんママ

暑さにうんざりしているこの時期に可憐な夕菅の花の写真いいですね。とても癒されます。でも綺麗な花の茎にびっしり付いたアブラ虫にちょっとぞーとしてこれまたびっくり。虫のつきにくい花は少ないですね。少し涼しくなったらまた気分新たに何か花の苗を植えたいと思っています。毎年咲く花を植え草取りの面積を減らしたいものです。
by りんちゃんママ (2015-08-12 22:28) 

夕菅

りんちゃんママさん コメントありがとうございました。
毎日続いたかんかん照り、厳しかったですね!
先ほど待望の雨が降リ始めたのに気付き、嬉しくなりました。
もうユウスゲも花は終わり、わずかに果実が残っています。
来年は早めにアブラムシをチェックし、退治するつもりです。
秋になったら草取りを楽にする植栽を試してみてください。

by 夕菅 (2015-08-13 00:22) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。