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秋庭の草花 2015 [草花(秋)]

秋の草花達
夏の花が枯れかけた頃、今年は足早に秋の花達が華やぎ始めました。

カリガネソウ  
   シソ科カリガネソウ属(←クマツヅラ科)
カリガネソウはオオバボダイジュの下がお気に入り。
4年前に記事にしてからも毎年零れ種で殖えています。
カリガネソウ2012015-1wb.jpg

思い思いの方向に漕ぎ出そうとする帆掛舟のようにも見えます。
カリガネソウ2015-3wb.jpg

長い蕊が揃って伸びて半孤を描きます。
一番長いのが雌しべ、雄しべは4本。
カリガネソウ2015-2wb.jpg

シュウメイギク 
  キンポウゲ科イチリンソウ属
白いシュウメイギクもどんどん殖え続けています。
記事にしてから6年、今やプロペラの下は半分シュウメイギクに占拠されました。
この花が風に揺れるのを見るのが好きです。
シュウメイギク2015-4wb.jpg

シュウメイギクはピンクより白が好き、その思いが伝わったのかピンクの花は増えません。
右後のピンクの影はスイフヨウの午後の色。
シュウメイギク2015-5wb.jpg

タイワンホトトギス「青竜」
  ユリ科ホトトギス属
5年前、日陰の庭に植えたタイワンホトトギス「青竜」はおとなしい花でした。
ホトトギス青wb1.jpg

ところが今ではこんなに茂って通路にはみ出しています。
アオバナホトトギス2015-1wb.jpg

小ぶりの花がたくさん咲き、たちまち果実ができます。
アオバナホトトギス2015-2wb.jpg

雌しべの先まで斑点がびっしり。
ホトトギス2015青2wb.jpg

花は殆ど実を結びます。
シロホトトギスについては昨年2度目の記事を書きました。
今年はルリタテハの被害も少なくどれも良く咲いています。
ホトトギス青果実wb.jpg

サルビア 「アズレア」
放っておくと大きくなりすぎて倒れ、そこからまた立ち上がって咲きます。
早めに剪定するのがコツですがいつもチャンスを逸します。
でもこの豊かなブルーが大好きです。
アズレア2014-1wb.jpg

キチョウとの相性抜群。
アズレアとキチョウ2015-1wb3.jpg

ユーパトリウム セレスチナム
北アメリカ原産の耐寒性宿根草 (青色フジバカマ)
フジバカマと同じくキク科ヒヨドリバナ属の仲間。
日向では草丈は50cmくらいで横に広がり、グランドカバーになります。
青花ホトトギス201509-1wb.jpg

ヤマトシジミなど昆虫にも好かれ賑やかです。
花はアゲラータム(キク科カッコウアザミ属)に似ています。
&ヤマトシジミwb.jpg
 
青花が多いのですが白花もあります。
ユーパトリウム セレスチナム ‘アルバ’ (白色フジバカマ)
ユーパトリウム セレスチナム1wb.jpg

ユーパトリウム セレスチナムは繁殖力旺盛で美しい花ですが、茶色になった花がらが長く残るのが残念です。
また日陰では白絹病が出やすいようです。
ユーパトリウム2013-1wb.jpg

タニガワコンギク  谷川紺菊
ノコンギクガなかなか定着せず、園芸店で谷川コンギクという苗を購入しました。
ノコンギクと比べて葉が細いのが特徴です。
近畿以西の本州、四国、九州の渓流のほとりに自生するそうです。
谷川コンギク1wb.jpg

花が揃い咲きするとこれも清楚で美しい!
谷川コンギク4wb.jpg

秋のブルーの花、セキヤノアキチョウジも咲いていますが、これについてはまた後にしましょう。
このところ、パソコン画面に「プレビュー画面はすでに閉じられました」とメッセージが出て画面が開けず、そのうち再起動もシステム終了も不能になるトラブルに悩まされていました。昨日2度目のそれも途中からスペシャリストに替わってのサポートを受けてやっと解決したようです。
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クワクサ  [野草]

クワクサ
  桑草  クワ科 クワクサ属の一年草
 学名: Fatoua villosa 
 分布:本州・四国・九州、中国
 花期:9〜10月
 高さ:数cm〜80cm

クワクサはこの庭にはびこる頑固な「雑草」の一種です。
葉がクワの葉に似ているからクワクサだろうとは思っていましたが、今回調べてみてこの草が本当にクワ科だったので驚きました。
クワクサ2wb.jpg

クワクサの葉は卵形で薄く、辺縁に鈍い鋸歯があり、まばらに毛が生えています。
クワクサ葉表wb.jpg

裏面は白っぽく葉脈が目立ちます。
葉脈の上にも微毛が生え、触れるとざらっとした感触があります。
クワクサ葉裏wb.jpg

9月、葉腋に緑色もしくは紫褐色の球状の集散花序をつけ、細かい白い花が咲きます。
クワクサ・トレニア花1upwb.jpg

クワクサは雌雄同株で、一つの花序に雄花と雌花が混在して咲きます。
この部分は雄花、薄緑色の4枚の花被片と4本の雄しべが重なって開いています。
クワクサ雄花2wb1.jpg

こちらの花被片は紫褐色、中から白い葯が覗いています。
花糸が伸びて葯が開く勢いで花粉を飛ばす仕組みです。
クワクサ雄花開花中wb1.jpg

開いた雄花、花糸が十文字に展開しています。
じゃんけんでグーからパーになったよう。
クワクサ雄花3wb.jpg

雌花はどこでしょう?
花茎の上部の花序には先が尖った蕾のようなものが多く見えました。
これが、雌花でした!
雌花の隙間からは糸のようなものが1本づつ伸びています。
雄花も混在していて1花開花中、右下の白いふくらみは雄花の蕾です。
クワクサ雌花1wb.jpg

一つの花序は直径1cm前後、一つの雌花は直径1〜1.5mm。
ピンセットで雌花を一つ取って針の先で花被片を開きました。
4枚の花被片に包まれた子房が見えました。
その上に伸びているのは柱頭でしょうか? 花柱でしょうか? 
検索すると柱頭とも花柱とも書かれています。とりあえず柱頭としておきます。
クワクサ雌しべwb.jpg

先端部の花序を取って1mm方眼紙の上に置きました。
クワクサ雌花群wb.jpg

柱頭を拡大。
ピンボケですが、細かい毛が密生しているのがわかります。
クワクサ柱頭wb.jpg

10月になるともこもこした紫褐色の花序が目立ちます。
この花序の中はどうなっているのでしょう。
クワクサ花2wb.jpg

雌花が多い紫褐色の花序を採るとピーンと白い塊が飛びました。
花被片に覆われたまま、すでに果実(痩果)が熟し、種子が圧出されたのです。
白い矢印の先に今にも落ちそうな種子がのぞいています。
クワクサ果実落前4wb.jpg

役目を終えた雄花は花被片を閉じて褐色になっています。
ここでも混在していた雌花から種子が飛びました。
クワクサ種子2wb.jpg

大きめの雌花の花被片を開いてみました。
確かに中では種子が形成されつつありました。
クワクサ果実up2wb.jpg

さらに熟すと種子の表面に白い模様が現れました。
この種子の勢い良く飛ぶような落ち方には仕掛けがあるようです。
朝日百科植物の世界では「果実内に舟形に肥厚した多汁質の外果皮があり、外果皮が膨らむ際の圧力で、種子を飛ばす」と書いてあります。
種子の下部の部分が「舟形に肥厚した多汁質の外果皮」と思われます。
クワクサ外果皮1wb.jpg

飛び出した種子を集めて1mm方眼紙に載せました。
クワクサ痩果3wb.jpg

厄介な「雑草」クワクサ、さすがに少ないエネルギーで多くの種子を残す仕組みを秘めていました。
昆虫を当てにしない風媒花、そのため雌花にも雄花にも余分な装飾はなく単純な造りです。
庭では5cmほどの小さな株にも果実ができています。
蕾かと思っている頃すでに種子が飛ぶことがわかりましたから、早めの除草が必要です。
(素人の観察記です。誤りがありましたらご教示いただけますようお願いします。)
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