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コガマの穂綿  [庭便り(冬)]

あけましておめでとうございます。

昨年この地で41年間続けた仕事を辞めました。
そのあと初めてパソコンで絵を描く機会があり、とっさに描いた1枚がこれです。
花と緑に囲まれた私たちの仕事場、まだそのまま残っています。

花と緑の診療所wb.jpg

今年はここへ来てから1番の暖冬。
ロウバイは12月中旬から咲き始め、すでにほぼ満開です。
ロウバイ2016-2wb.jpg

例年なら落葉してから咲きますが、今年はまだ緑っぽい葉さえ残っています。
ロウバイ2016-1wb.jpg

ヤブツバキも揃って開花、背景に入ると引き立て役です。
この画像、葉や実に白いものが付いています。
ここ1か月ほど伊吹おろしの西風と共に綿毛のようなものが飛んで来て不思議に思っていました。同じものでしょうか?
ロウバイ2016-5wb.jpg

小さな綿毛は花にも小枝にも付いていました。
ロウバイ2016-4wb.jpg

実にはもっとたくさん絡まっています。
ロウバイ実綿毛wb.jpg

ヒラドツツジの葉にもたくさん!
繊毛が多いため付くとなかなか離れないのでしょう。
ツツジ綿毛wb.jpg

西の隣地は田んぼ、その向こうは数年来の耕作放棄田。
やはり、現地へ見に行きました。
初めに茂っていたセイタカアワダチソウは今では周辺だけに生えています。
田の中央一面に白く輝いているのはガマの穂!
最近庭中に飛んでくる白いものの正体はガマの穂綿だったのです。
綿毛大量発生1wb2.jpg

黒っぽいソーセージのような穂と綿毛の塊のような白っぽい穂が混在しています。
ガマ雌花穂wb2.jpg

5本採取しました。
左端は完熟前の穂、黒っぽいソーセージのような部分は雌花穂。
雌花穂の上部は雄花が落ちたあとの雄花序の軸。
右3本は完熟した雌花穂で綿毛が飛び散りつつあります。
雌花穂の長さは8cm前後。
ガマの穂5本1wb.jpg

綿毛は糸状体がついた種子の集まりでした。
ガマの穂綿毛wb3.jpg

追加1(2016.1.17.)
綿毛が飛び散った後にはしばらく小苞が見られます(2016.1.9.写)。
(画面をクリックすると大きくなります。)
小苞は雌花が退化したものと言われ、先端は棍棒状。
これらも続いて脱落して軸だけ残ります。
コガマの穂雌軸wb.jpg

日本の池や沼に生えるガマ科ガマ属の多年草(抽水植物)は3種あるそうです。
 1)ガマ   雌花穂の長さ 10〜20cm。雌花序と雄花序は連続。
 2)コガマ  雌花穂の長さ 6〜10cm。雌花序と雄花序は連続。
 3)ヒメガマ コガマに似ているが、雌花序と雄花序の間が2〜8cm離れている。
この田のガマはコガマと言えます。
ガマの穂2wb.jpg

雌花穂から綿毛の塊があふれ出ています。
一本の穂から出る種子の数は35万個とも言われています。
ガマの原1wb.jpg

まだ綿毛が出ていない左側を指で押してみました。
コガマの穂半開wb.jpg

たちまち、もこもこと綿毛の塊が飛び出てきました。
コガマの穂満開wb.jpg

採取してきた5本は箱に入れて保管し、正月に孫が来た時持たせてみました。
ガマの穂9wb2.jpg

穂に触れると綿毛があふれ出ました。
ガマの穂4wb.jpg

「指で押してごらん。」
ガマの穂12wb.jpg

一気に滝のように綿毛が流れ落ちました。
ガマの穂5wb.jpg

駐車場に落ちた綿毛。
風とともに舞い散りました。
これでは物足りなくて孫一家は自生地へ直行、存分に楽しんできたようです。
ガマの穂11wb.jpg

童謡「大黒様」では「♫・・・ここにいなばの 白うさぎ 皮をむかれて あかはだか
 大黒さまは あわれがり『きれいな水に身を洗い がまのほわたにくるまれ』と
 よくよくおしえて やりました・・・♪」とあります。
しかし、古事記にはガマの穂綿ではなく、ガマの花粉で癒したと記されているそうです。
ガマの花粉は乾燥させて生薬「蒲黄」として外用・内服に用いられるようです。

追加2(2016.1.17.写)
もう一度穂を採ってきました。
殆どの花穂は弾けて、綿毛付きの種子と残った小苞とが絡み合っていました。
ガマ20160117-7wb.jpg
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