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シュンランの花粉塊  [草花(春)]

シュンラン
 春蘭
 単子葉植物キジカクシ目ラン科シュンラン属の地生蘭
 学名: Cymbidium goeringii 
 別名:ジジババ・ホクロ
 花期:3〜4月
 分布:日本・済州島・台湾・中国・インド西北部

庭のシュンランは周囲のアイビーに負けそうになりながらも毎年花数を増しています。
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花はうつむいて咲くので今年は特に顔も見られません。
葉は常緑、革質で20〜40cmあります。
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しからばいっそと、切り取って観察することにしました。
シュンランの花粉塊も見たいものです。
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手にとってまず気づいたのは花茎を取り巻く膜の美しさ。
鞘状苞というそうですが、白っぽい絹のような感触で細い紅い筋が目立ちます。
シュンラン2016-12wb.jpg

花は直径約5cm、3枚の萼片、2枚の側花弁、中央のずい柱(蕊柱)と紅白の唇弁から成ります。
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ずい柱は雄しべと雌しべが合体したものです。
唇弁は分厚く、昆虫を引きつけるよう白地に紅紫色の斑点が目立ちます。
別名のジジババやホクロはこの斑点を老人のしみやほくろにたとえているとか。
シュンラン花粉塊12wb.jpg

ずい柱がよく見えるよう上の花被片を除きました。
ずい柱の上端は前に突き出し、先端に帽子(葯帽)をかぶっています。
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葯帽はわずかな刺激で脱落します。これはたまたま引っかかった例外です。
中にあったのは黄色い花粉塊。                
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葯帽を外すと、一対の花粉塊が露出しました。
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裏側はやや膨らんで黄色い貝のような形、白い粘着物質が付いています。
下は葯帽。
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表側を見ると大小2枚の花粉塊が重なっていました。
シュンラン花粉塊4wb2.jpg

もう少し拡大したいとFabre Photoで見ましたが、写真がきれいに撮れません。
シュンラン花粉塊8wb2.jpg

一対の花粉塊はそれぞれ大小2枚の黄色い貝殻のような形をしていて、計4枚。
硬くて触れても崩れません。
一対のまま昆虫に遠くへ運ばれることもあるようです。
シュンラン花粉塊7wb.jpg

幼い頃から春の風物詩として見ていたシュンランもよくよく見れば興味深々です。
次回は種子のことなどもう少し観察しようと思います。

追加:シランの花粉塊 については2012.5.30.シランの記事にしました。
http://yuusugenoniwa.blog.so-net.ne.jp/2012-05-30
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