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セアノサス2種 [花木(初夏)]

セアノサス(ケアノトス)属
クロウメモドキ科 Ceanothus
別名:カリフォルニア ライラック
原産 カナダ南部~メキシコ北部。特にカリフォルニア州に多く生育。

セアノサスについては既に2009.5.31.の記事「セアノサス‘マリー・サイモン’」と2014.5.31.「5月の庭」に書きましたが、改めてこの庭の2種についてまとめておきたいと思います。

セアノサス‘マリー・サイモン’ 
学名:Ceanothus pallidus 'Marie Simon'
耐寒性落葉低木 高さ:約2m
花期:5月〜6月

プロペラの近くに植えた2株目のセアノサス‘マリー・サイモン’は今年さらに伸びて、2mを超えました。
セアノサス2016-1wb.jpg

5月22日、淡桃色のブーケのような花が五月晴れの空に輝いていました。
セアノサス2016-2wb.jpg

こちらは16年前初めに植えた古株ですが、まだ2mにはなっていません。
セアノサス2012-2wb.jpg

小花の集団が紅色を帯びた細い茎と共に風に揺れます。
セアノサス2011-1wb2.jpg

オルラヤの白、ニゲラの青ともよく合います。
セアノサスなど2012wb.jpg

蕾は花形の金平糖のよう。
セアノサス蕾4wb.jpg

散形状集散花序。
セアノサス花序wb.jpg

花柄は1〜1.5cm、開花直前の蕾は直径約3mm。
セアノサスマリー3wb.jpg

蕾の隙間から花弁と雄しべが現れます。
セアノサス開花2wb3.jpg

スプーンのような花弁と褐色の葯の雄しべが1本づつ、5組飛び出しています。
中心に見えるのは3裂した雌しべの花柱。
セアノサス花up1wb.jpg

昆虫が次々とやってきます。これはセイヨウミツバチ。
セアノサス蜜蜂wb2.jpg

卵形の葉は互生し、鋸歯があります。光沢はなく大きい葉は長径7cmくらい。
セアノサス葉wb.jpg

セアノサス‘ベルサイユ’
 学名:Ceanothus x delileanus ' Gloire de Versailles
 耐寒性常緑〜半常緑低木 高さ: 約2m
 花期:5月〜6月

隣に植えたセアノサス ‘ベルサイユ’は淡いブルーの花が咲きます。
これは一番花がたくさん咲いた2010. 6. 8.に撮影したもの。
その後やや大きくなりすぎて剪定しましたが、今年はミノムシに取り憑かれて元気がありません。
セアノサスB10-1wb.jpg

咲き始めの頃。
セアノサスB2009枝wb.jpg

‘ベルサイユ’の花は‘マリー・サイモン’に比べふっくらせず、円錐形になります。
セアノサスB11wb.jpg

開花直前の蕾は直径約4mmで大きいのですが、花柄は1cmくらいです。
セアノサスB2009upwb.jpg

花の形は同じ。花柄が短いので花が密集します。
葯は黄褐色〜褐色。
セアノサスベルサイユ1wb.jpg

偶々、3裂した柱頭が光っていました。
萼の隙間から見える暗っぽいものは何でしょう?
セアノサスベルサイユ2wb.jpg

萼の先端と上部の花弁・雄しべをピンセットで取り除きました。
出てきたのは蜜を分泌する花盤でした。昆虫は隙間から吸蜜するのでしょう。
セアノサス蜜2wb.jpg

‘ベルサイユ’の花は‘マリー・サイモン’よりやや遅れて咲きます。
隣にあってもなかなか揃った写真が残せません。
セアノサス2色wb.jpg

セアノサスM&B3wb2.jpg

花の直径は‘マリー・サイモン’が約6mm、’ベルサイユ’が約8mm。
セアノサス比較wb.jpg

葉も’ベルサイユ’(上)の方がやや大きく、大きいものは7〜8cmで光沢があります。
‘マリー・サイモン’(下)は6〜7cm止まりで光沢がありません。
セアノサス葉2種wb.jpg

赤い実がたくさんできることがあります(2010年7月10日)。
セアノサス実wb.jpg

熟すと黒い核果になります(2009年7月5日)。
セアノサス実090705wb.jpg

Ceanothusは植物分類表(アボック社)や朝日百科植物の世界では「ケアノトス」、園芸植物(山と渓谷社)では「ケアノサス」と表記されています。
しかし一般に園芸店ではセアノサスとして流通しているため、ここでは「セアノサス」と記載しました。
未だあまり普及していないようですが、この庭で放りっぱなしで育っていますから庭木としてお勧めです。
園芸植物のため参考文献が少なく、素人がまとめましたので誤りがあるかもしれません。
その節はお知らせいただけますうよう、お願い申し上げます。
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ルリハコベとアカバナルリハコベ  [草花(春)]

ルリハコベとアカバナルリハコベ 
  サクラソウ科の1年草
 ルリハコベ      Anagallis arvensis f. coerulea
 アカバナルリハコベ Anagallis arvensis f. arvensis

2年前花友達さんからいただいた種子からルリハコベとアカバナルリハコベが咲きました。
ブログの記事にしようかと検索した時なかなかさんのHPに興味ある記事を発見しました。
   http://www.juno.dti.ne.jp/~skknari/akabana-rurihakobe.htm
ところが、さっそく確認に行くと何とまあ、すでに花は萎れ花期は終わったようでした。
昨秋は種子を蒔きそびれましたが、幸いにも零れ種で両方とも芽生えました。
今年は2種の ルリハコベを自分の目で見てみたいと思います。

ルリハコベ
ルリハコベ全2wb.jpg

ルリハコベの花は直径1cmほど、茎は平地を這いつつ斜上し10〜30cmになります。
葉は対生、2〜3cmの細い花柄の先に瑠璃色の花が一つ咲きます。
ルリハコベ2upwb.jpg

花冠・萼共に深く5裂。花の中心部は濃いピンク。
雄しべ5本、雌しべ1本。
花冠の辺縁のギザギザに注目!
ルリハコベ花B1wb3.jpg

1花採って白紙に載せてコンデジで接写しました。
ルリハコベ花B2wb.jpg

拡大すると小さい突起が並んで見えました。
これならルーペでも見えそうですね。
ルリハコベ花B2wb2.jpg

顕微鏡で見ると突起の先端は赤い玉のように見えます。
ルリハコベ花弁縁1wb2.jpg

さらに拡大。突起は3個の細胞から作られているようです。
一番上は濃いピンク色の大きい楕円球です。
ルリハコベ花弁突起1wb2.jpg

アカバナルリハコベ 
ルリハコベとアカバナルリハコベとは花冠の色が異なるだけで、他は同じようです。
ルリハコベ全1wb.jpg

花の中央の色もルリハコベと同じ濃いピンク色。
半球状の子房の中央に雌しべ1本、周辺に雄しべ5本。
花糸には赤い毛が生えています。
ルリハコベR2wb.jpg

やはり花冠の辺縁には点状の突起が並んでいます。
ルリハコベR突起6wb.jpg

顕微鏡で拡大。                   
ルリハコベR花弁upwb2.jpg

さらに拡大すると、ルリハコベと同じく、美しい突起が見えました。
(2016.5.18.画像入れ替えました。)
ルリハコベR突起3wb.jpg

これはルリハコベの雄しべと雌しべです。
花糸には長い毛がたくさん生えています。
花糸と毛の色はルリハコベ・アカバナルリハコベ共に同じくピンク色。
この毛はムラサキツユクサの雄しべの毛に似ていますね。
なんの役割を果たしているのかはわかりません。
_ルリハコベB腺毛1wb.jpg

顕微鏡で確認。
花糸から出た細胞が10個ほど1列に並んでいます。
細胞は先端では球形、基部に行くほど長くなります。
ルリハコベ腺毛wb.jpg

ルリハコベの実は花柄が抱え込むような形で大きくなります。
ルリハコベ実1wb.jpg

大きくなると地球でいうなら赤道部に条が入り、完熟すると直径4mmの淡褐色の球形になります。
ルリハコベ果実1wb.jpg

まだ完熟した果実が見つからないので、この緑色の果実を赤道面で開いてみました。
上半球の帽子がポッカリ開きました。
ルリハコベ果実4wb.jpg

やや褐色になった果実を見つけて再挑戦。
今度は帽子の下から種子が18個こぼれ落ちました。
熟すと暗褐色、若い種子は緑色です。
ルリハコベ種子2wb2.jpg

ルリハコベ・アカバナルリハコベは共にヨーロッパ原産で世界の熱帯から温帯に分布する帰化植物と考えられています。
日本ではルリハコベが伊豆七島・本州・四国・九州・琉球諸島の海岸近くに生育し、瑠璃色の花が咲くハコベ と名付けられ、のちに赤い花が咲くルリハコベが本州~九州に帰化したため、アカバナルリハコベという奇妙な和名がついたようです。
しかし、世界的に見るとアカバナルリハコベが母種(基準品種)とされています。
詳しくはなかなかさんのHPをご覧ください。

やっとルリハコベとアカバナルリハコベを観察することができました。
この花達は朝日が昇ってから開花し午後3時頃には花冠を閉じてしまいます。
花冠の色が瑠璃色と橙赤色で対照的ですが、花の内部や花糸・毛の先端の色は濃いピンク色で共通だったことも印象的でした。
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丈夫な花たち [草花(春)]

毎年のことながら、早春の花たちは惜しまれながら消えて行きます。
代わってその後には暑さ寒さに強い丈夫な花たちが登場します。
駐車場と裏の畑の間には赤いヒナゲシとオルラヤ・グランディフローラが「自主的に」紅白の花壇を作ってくれました。全て零れ種です。
ポピーR1wb.jpg

昨年はピンクもあったヒナゲシが今年はほとんど赤色です。
これは少数派の赤の覆輪。
ヒナゲシ2015-3wb.jpg

白い花はオルラヤ・グランディフローラ(Orlaya grandiflora)。
ヨーロッパ原産のセリ科植物ですが、雑草並みの繁殖力です。  
オルラヤ-‘ホワイトレース’1wb.jpg

白い大きな花が次々と開花、昆虫の訪問も頻繁です。
オルラヤ2016-2wb.jpg

これは奥の家庭菜園に自生したボリジ。最近まで周りはナバナでした。
こんなに大きな株ですが、1株です。
ボリジはムラサキ科、学名 Borago officinalis。
ポリジ2016-1wb.jpg

青い星型の花が俯き加減にたくさん咲きます。
茎も葉も毛むくじゃらです。
ポリジ2wb.jpg

リクニス フロスククリも大株になりました。
暑さ寒さに強い丈夫な宿根草です。ナデシコ科。
リクニス フロスククリ1wb.jpg

個々の花は5枚の花弁がそれぞれ4裂してなかなか繊細です。
一緒に植えた白い花の園芸種‘ホワイトロビン’は消えてしまいました。
リクニス フロスククリ2wb.jpg

ツルニチニチソウの青紫色が今年も輝いています。
壺は初めから口が割れていたものを昔骨董屋さんで買ったもの。
古備前風です。
ツルニチニチソウ壺wb.jpg

ツルニチニチソウの花は誠に端正です。
ツルニチニチソウupwb.jpg

Iさんから頂いた春咲きグラジオラスも年々大きくなり、今年はこんなにたくさん開花。
細い葉にやさしいクリーム色の花が上品です。
春咲きグラジオラス1wb.jpg

日陰のチョウジソウが増えすぎたので半分モモの木の下に移植しました。
たちまち大株になって、日陰の花より明るいブルーの花をたくさん付けました。
やはりチョウジソウは半日陰の方が育ちやすいようです。
チョウジソウ2016日向wb.jpg

名の如く丁子型に咲く花。
チョウジソウ2016-3wb.jpg

イベリスはアブラナ科。
イベリスには1年草と多年草があります。
これは多年草のイベリス・センペルビレンス(Iberis sempervirens)です。
日当たりが良い方がいいのかと思ったら、朝日だけ当たる日陰でマット状に広がりました。
むしろ夕日に弱いようです。
別名 トキワナズナ の名の如く、常緑の葉もきれいです。
イベリス1wb.jpg

半球状の花は1cmくらいの小花の集まりです。
それぞれの小花の花弁は4枚、そのうち外側2枚が大きく張り出しています。
(どの画像も画面をクリックすると大きくなります。)
イベリス2wb.jpg

続く日陰の庭では赤い花のヒューケラ、ヒメフウロ、ペラペラヨメナが咲き乱れています。
何もしなくても咲き続けてくれる愛すべき花たちです。
日陰の庭2016wb.jpg

10年ほど前、腰痛との付き合いが始まった頃から、四季を通じて花が咲く庭を作っておこうと思いました。
今年は大きな手術を受け、今後も庭仕事は無理なようですが、幸い、自分で歩いて庭を見ることはできます。
ほとんど手入れがいらない丈夫な花たちはこれからも庭歩きを楽しませてくれることでしょう。
コメント(14)