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クロアゲハ [昆虫]

クロアゲハ
  黒揚羽   チョウ目・アゲハチョウ科
 学名 : Papilio protenor
 大きさ(前翅長):45-70mm
 分布:台湾・中国・日本(本州以南)
 食草:柑橘類の葉

裏庭に黒い蝶が舞っています。
部屋に戻ってカメラを持ってくる頃にはもういない? いつもその繰り返しです。
ところがこの日はゼラニウムの花の上で待っていてくれました。
クロアゲハ♀2wb.jpg

またナガサキアゲハかと思ったのですが、短い尾状突起がありました。
まだ一度も写真を撮ったことがない「クロアゲハ」のようです。
クロアゲハ♀1wb.jpg

一瞬、両翅を開いてくれました。
雄は後翅前縁に白い帯があるそうです。これにはないから雌でしょう。
クロアゲハ♀4wb.jpg

白花に移動。橙赤色の斑紋が美しい。これも雌の方が明瞭と。
そして尾状突起がくっきりみえました。ナガサキアゲハには尾状突起がありません。
もう少し長いのはオナガアゲハ、さらに長いのがカラスアゲハ、一番長いのがジャコウアゲハ。これら3種はまだ見たことがありません。
クロアゲハ♀3wb.jpg

クロアゲハには赤い花が似合いそう。
でも今満開のモミジアオイには寄ってきてくれません。
モミジアオイ2016-1wb.jpg

モミジアオイの花はあっけらかんとしていて、蜜が出ているように見えません。
アオイ科の花には蜜がないのでしょうか?
確かに表からは見えませんが、萼片の付け根(下の画像の蕾ではの辺り)から蜜が浸み出すようです(花外蜜腺)。
そういえばオクラも同じでしたね。
モミジアオイ20110811wb2.jpg

今までに撮ったモミジアオイの写真を見直してみました。
萎れた花に憩う(?)ナミアゲハ
アゲハと4wb2.jpg

この黒いアゲハは? 
尾状突起がないようですからナガサキアゲハでしょうね。
ナガサキアゲハ・モミジアオイwb.jpg

黒い大きなアゲハが飛んでいるのを見ると嬉しくなります。
今回はやっとクロアゲハが撮れました。
ナガサキアゲハモンキアゲハに続いて3番目です。
カラスアゲハやジャコウアゲハまでは無理でしょうね。
ミカンの木はありますが、昨年いただいたウマノスズクサ(ジャコウアゲハの食草)の苗はまだなかなか大きくなりません。

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ワレモコウの水孔 [草花(夏)]

ワレモコウの水孔 
 ワレモコウ   吾亦紅  吾木瓜
 バラ科ワレモコウ属の多年草

ワレモコウの花については2010-11-28の記事にしました。
今回はワレモコウの葉に並ぶ水玉の観察です。

雨後の朝、葉縁に水玉が並んでいました(2016.7.10.)。
ワレモコウ20160710wb.jpg

拡大すると水玉は紅や緑の美しい球体でした。
葉縁の紅色や葉の緑色を写し込んでいるようです。
しかし、葉の下半分には雨滴と思われる不定形の水玉も混在しています。
ワレモコウ20160710wb2.jpg

ワレモコウの葉は羽状複葉。
小葉は5−9枚・長楕円形が多いようです。
ワレモコウ葉
20160714wb.jpg

葉裏は帯白色。
水玉が編笠の縁飾りのように並んでいました。
ワレモコウ水玉パレードwb.jpg

ほぼ同じ大きさの水滴がずらりと1周。
ワレモコウ水滴wb.jpg

かと思えば大小様々のことも。
ワレモコウ水玉2wb2.jpg

水玉は若い葉にできます。まだ開ききっていない葉では1列縦隊。
ワレモコウ20160711-2wb2.jpg

朝日が当たると虹色が現れることがありますが、写真には写しにくい。
ワレモコウ虹の玉wb.jpg

ピントはずれの部分に写っていた虹色の水滴。
ワレモコウ水滴13wb.jpg

見事な球体。
ワレモコウの水玉は根から吸い上げた水分が過剰になったとき、葉縁にある水孔から排出されて出来ます。
水分が多い時には一夜に何回も落ちては出来るそうです。
ワレモコウ水玉1wb2.jpg

ワレモコウの水孔は葉縁の鋸歯の先端にあります。
手前の葉縁では水孔の部分に赤い色素が多いようですね。
ワレモコウ水孔wb.jpg

水玉が合体して大きくなることも。
ワレモコウ水滴12wb.jpg

これは合体しすぎて破裂寸前。
ワレモコウ水玉1wb3.jpg

ここ2〜3日は雨後の朝、期待して見に行っても雨滴のみです。
また来年のお楽しみでしょうか。
ワレモコウ雨滴2wb2.jpg

ワレモコウの水玉を知ったのは3年前NHKスペシャルで埴沙萠さんの撮られた映像を見てからです。その後うちの庭でも容易に見られて感激しました。
水孔は気孔と同じく1対の孔辺細胞に囲まれていますが、開閉はせずいつも開いているようです。
水玉の内容は単なる水ではなく、ワレモコウの組織を通ってくる間に変化した液体なのでしょう。分析すれば見事な球を形成する成分が分かりそうですが..........。
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クサカゲロウとキスゲフクレアブラムシ−2 [昆虫]

キスゲフクレアブラムシ

昨年ユウスゲに付いたキスゲフクレアブラムシを記事にしました。
ところが、今年はさらに被害が大きく、特に中庭のユウスゲ2世は蕾も大きくならず立ち枯れする茎もありました(画像追加1)。
ユウスゲ・アブラムシ4wb.jpg

昨年同様、下に袋を受けてアブラムシを擦り落とそうとしたのですが、敵もさるもの、気配を感じるとぱらぱらとこぼれ落ち、翌日は元の木阿弥。
アブラムシ蕾2wb.jpg

大小の幼虫がどこからともなく這い上がってきます。
キスゲフクレアブラムシ大小wb.jpg

しかし昨年は有翅型の成虫を確認できなかったため今年は是非見たいと思っていました。
これを見るまではユウスゲとキスゲフクレアブラムシとが共存して欲しい。
誠に身勝手な願いです。
大きなお腹! 無翅成虫でしょうか?
キスゲフクレアブラムシ幼虫wb.jpg

あ、翅です!
羽化したてでしょうか? まだ翅が伸びていないようです。
キスゲフクレアブラムシ羽化直後wb.jpg

これがキスゲフクレアブラムシの有翅型の成虫です!
キスゲフクレアブラムシ成虫4wb.jpg

有翅型の成虫が続々誕生。蕾が枯れかけています。
キスゲフクレアブラムシ成虫wb.jpg

見るべきものを見たら、今度はユウスゲを助けねばなりません。
とりあえず、センニンソウのキイロハバチに用いた室内用殺虫スプレーを一吹き!
驚くべき効果でした。アブラムシは忽ち黄変し動かなくなりました。

クサカゲロウ
   草蜻蛉 (草蜉蝣)・ 臭蜻蛉(臭蜉蝣)
   英名 Green lacewing
有翅昆虫亜綱アミメカゲロウ目アミメカゲロウ亜目クサカゲロウ科
  
殺虫剤の使用はできるだけ少なくしたい、そう思って遠慮がちに吹きかけていた時、倒れかかったユウスゲの茎に白い点々を見つけました(2016. 6.20.)。
もしや? 
やはり前から見たかったクサカゲロウの卵です。
これはウドンゲ(優曇華)とも呼ばれています(画像追加2)。
ユウスゲ・アブラムシ1wb.jpg

実はクサカゲロウはアブラムシの天敵なのです。
クサカゲロウの幼虫のためには餌となるアブラムシを残してやらなければなりません。
ややこしいことになってきました(2016. 6.22.)。
クサカゲロウ卵0622-3wb1.jpg

1週後1個は孵化したよう、3個は孵化間近なのか黒っぽくなっていました。
クサカゲロウの幼虫はアブラムシを食べてその殻を背に乗せる習性があるそうです。
しかし、その後それらしい幼虫の姿は見つかりませんでした(2016. 6.29.)。
クサカゲロウ卵0629-1wb.jpg

クサカゲロウの成虫には以前に2回出会っていました。
これは2011.8.11. スイフヨウの葉の上。
クサカゲロウとは正しくはクサカゲロウ科に属する昆虫の総称で、日本だけでも40種もいるそうです。
夜行性のため昼間はあまり見かけません。
クサカゲロウ20110wb.jpg

画像を拡大すると顔の黒点が現れました。とするとヨツボシクサカゲロウでしょうか?
左の触覚は折れてしまったようです。
クサカゲロウ201108wb2.jpg

もう1枚は太郎庵椿の花にいたクサカゲロウです(2008.11.15.)。
ピンボケで顔が全く見えませんが、緑色の羽模様が美しい。
和名は草のような色だから草蜻蛉かと思ったら、触れると臭い匂いを出す種があるから臭蜻蛉という説もありました(この項一部訂正)。
クサカゲロウ20071118wb.jpg

裏庭に移植したユウスゲ2世です。(2016. 6.15. 17:29)
こちらにはまだキスゲフクレアブラムシが着いていません。
ユウスゲ2016-1wb.jpg

日当たりも風通しも良いところで次々と開花しています。
ユウスゲ2016-2wb.jpg

後ろの白い花はモナルダ・ホワイト。
ユウスゲ2016-3wb.jpg

「夕菅の庭」と名付けたもののたった一株では絶滅が心配になり、2009年人工授粉して2世を育てました
その後、中庭では1世も2世もキスゲフクレアブラムシに襲われましたが、この裏庭の2世だけは今年も元気に開花中です。

ユウスゲに産み付けられた期待の天敵・クサカゲロウは今年は無力のまま消えました。
キスゲフクレアブラムシの勢いに焦って殺虫剤をかけてしまいましたが、後でアブラムシの駆除には牛乳を試すはずだったことを思い出しました。また出てきたら是非試してみたいと思います。

#パソコン上で行方不明になっていた画像が見つかり、2枚追加しました(2016.7.13.)。
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