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満月とプロペラ [庭のプロペラ]

5月28日2時 異様に明るい窓の外。
かぐや姫を迎えにきたのはこんなに明るい夜だったのかしらと思うほど。

南の空に煌々と輝く真ん丸の月。
あっ 庭のプロペラも光ってます。

P満月2wb.jpg

思わずカメラを持って深夜の庭へ。
ひんやりする冷気とまわりの田んぼの蛙達の合奏。
闇のこわさも忘れ、プロペラを前景に月を眺めつつ一回り。
私が歩くと月も移動します。
この位置からは月がプロペラの脚の真ん中に。

カメラ技術はないものの、とにかく月に向かってシャッターを押して
パソコンに取込みました。
真っ暗です。
画面を明るくするとプロペラが光りながら浮かび上がりました。

P満月3wb.jpg

この角度もいいなー。
やはり色調補正すると目では確認できなかった画像が見えてきてまた歓声。

P満月1-2wb.jpg

拡大するとまた深い味わい。
後で調べると5月28日8時7分が満月でした。この6時間後ということになります。
この夜の満月とプロペラと蛙の競演は私ひとりだけのため!

P満月1wb.jpg

5月30日、17時59分。
夕日の影は長ーく、12〜3m、緑の芝生の奥まで伸びました。
おや 真ん中にカメラを構えた誰かの影。

P長い影wb.jpg






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春のプロペラ [庭のプロペラ]

桜が散るや、落葉樹の新芽が勢いよく拡がってきます。
雑草はいつの間にか芽生え、あれよあれよという間に花を咲かせ実を結ぶ季節。
家庭菜園の夏野菜の植え付けも迫っています。

庭のプロペラについては今年2月に「篠原猛史さんのプロペラ1」と「篠原さんのプラペラ2 光と影」で東から撮った写真を紹介しましたが、今月は菜花たちとの別れを惜しんで西からの姿を撮りました。

4月9日。
満開の菜花の後中央は八重枝垂れ桜。(クリックすると大きくなります。)

P桜菜花影wb1.jpg

おや、窓に映ったひょろひょろの影は?

P桜菜花影wb33.jpg
プロペラの脚でした!まるで踊っているようです。

4月19日。
ルッコラも背が高くなって白い花が満開です。
すでに桜は散り、利休梅が咲いています。
その前に聳える高木は菩提樹、上の画像からわずか10日の間に若葉に包まれました。
(クリックすると大きくなります。)

Pルッコラ2wb.jpg

薄緑の芝生の上で回るプロペラの影。
その上へ利休梅の白い花びらが舞い散ります。

P影wb.jpg

プレートの下もクリスマスローズからシラーに衣替えしました。

Pプレートシラーwb.jpg

今年は寒暖行きつ戻りつですが、はや牡丹も咲き始め、やはりもう晩春のようです。


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篠原さんのプラペラ 2 光と影 [庭のプロペラ]

 
「うちのプラペラ」は風を受けるとゆっくり旋回し始めます。
風が強ければ速く回りますが、一定の回転数以上にはならないよう制御され
ています。この仕組みがはじめから設定されていたのには驚きました。
ここに篠原さんの深慮が在ったのです。
 窓から一目みれば「今日は風がない」とか「風が強くなった」とかすぐ
にわかります。

 プロペラが回っている時、陽の光を受けると羽に反射して光の束を送ってき
ます。まるで「おはよう」とか「元気になーれ」とか言っているように。
 この光が太陽の位置によっては西の窓から居間のソファや壁に届くことがあ
ります。これは予想もしなかったすばらしい光景です。ただし、すべて条件が
そろった時にしか見ることができません。

 羽の表側に当たった光が反射する瞬間。

P091012光wb.jpg

 手動で叩いてつくられた3枚の羽の裏側は、はじめは表側と同じようにピカ
ピカに光っていましたが、この6年の間に篠原さんのことばでいうと「時間の
痕跡」をみせつつ変化してきました。たしかに、しみもさびも「時間の痕跡」、
いつまでもピカピカは不自然ですね。

 裏側の「時間の痕跡」

 P100218-2wb.jpg

 午後の楽しみは東側の芝生に写る影です。
晴れて程よい風が吹く日には、芝生の上のプロペラの影ものんびり回っているの
が眺められます。
まさに春風駘蕩。

P影09-1wb.jpg
                            
芝生が緑に変る頃、影は特にくっきり見えます。

P影04430wb.jpg

夕日とプロペラの取り合わせはまた感動的です。

2004. 4.30.
夕日scan-wb.jpg
                              
しかし、この6年の間に、この辺りも宅地化がすすんできました。
田んぼを埋め立てて家が建てられ、それに伴って電柱や電線もふえていきます。
このため悲しいことにプロペラの写真が撮りにくくなってしまいました。

2010. 2.21. 
夕日1736-2wb.jpg
                         
昨秋の素晴らしい夕やけ。
左右前後に移動しつつ、また立ったりしゃがんだりしてなんとか伊吹山が
入った夕焼け空を撮ることが出来ました。

夕日090910-6wb2.jpg
                              

これからはプロペラの近くの四季の花と組み合わせた写真を撮りたいと
思います。

有機と無機と。
いえいえ、そんな大げさなものではなく、その日、その時、デジカメ・
オートが捉えるままに。










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篠原猛史さんのプロペラ 1 [庭のプロペラ]

 今冬3度目の雪の庭です。 2010. 1.13.
庭の中央に高くそびえるプロペラが雪にも負けずゆっくり回っています。
風力発電?
いえいえ、これは篠原猛史さんの作品なのです。
     タイトル 「circulation」  
         (写真は画面をクリックすると拡大します。以下も同じ。)
雪100113-4wb.jpg

 2003年7月6日、偶々、訪れたギャラリーなうふさんで初めて篠原猛史さんにお会いしました。こじんまりした会場には感性豊かな小品が展示されていました。
 うちの庭にもこういうものが1つあるといいなとふと思いましたが、それらは木や紙で作られ、屋外には設置できない作品でした。
 
 翌日、また半ば偶然の出会いがありました。 
 庭に案内しつつ、「何かひらめかれましたら作品をひとつ」と軽い言葉が出てしまいました。庭を一回りした後、篠原さんは「ひらめきました。ひらめきました。」と。
 数日後、5枚の下絵が届きました。早い展開に驚きながらも私はその中から一番大きいプロペラを選択してしまいました。
ただし、条件付きでした。
 庭に来る小鳥を驚かせぬよう音がしないこと。
 周りの植物たちのためにコンクリートを用いないよう。
 支柱部分にはつる性の植物を絡ませたい。
彼はそれらを快く受け入れて設計開始。

 やはりプロペラだったら、風が当たりやすくて生垣の外からも見えるよう、高さは3メートルにしました。

 年が明けて2004年2月19日、プロペラ・アートははるばる京都から制作者お二人によって大切に運ばれて来ました。

 その1か月後、まわりに花が咲くようになったときの写真です。
プロペラが朝日に輝いています。赤い電車は名鉄。

04.3wbL.jpg

 製作中、篠原さんはAKI鉄工所さんと二人で京都郊外の山にこもって硬い金属を叩いて叩いてまた叩くの毎日、手にはしっかりタコができていました。
 無事搬入、本当にコンクリートは用いず、特製の固定具で庭の真ん中にがっちり設置され、プロペラがゆっくり回り始めました。みんな嬉しくて、シャンパンで乾杯!

 設置3日目の夜、春一番といわれる強い風が吹きました。私も心配で庭の灯をつけて窓から見守りましたが、強風下の風速計のようにはならず、余裕を残して音もなく旋回し続けていて安堵しました。

 あとからいただいた篠原さんのメールによれば、設置された日はプロペラ完成の感激で一睡も出来なかったそうです。
 また3日目は京都も風が強く、プロペラさんはどうしているかと落ち着かず、この近くを通るというお友達に見に来ていただかれたとのこと、その思い入れの深さにうたれました。

 翌年4月の庭。赤いモミジの葉が広がり、菜の花・ルッコラ・ユキヤナギなど満開です。左側に植えたスイカズラ(蔓性)の葉も繁ってきました。

P0504scanwb.jpg

 酔芙蓉咲く頃。周りに秋明菊が咲き乱れています。2005.10.15.
力強い夏の花やスイカズラがうっそうと茂ってしまいました。

p071014酔芙蓉wb.jpg

 冬の庭。遠くに白い伊吹山がきれいに見えた日。 2010. 2.18.
冬は花も少なくなり寂しいのですが、常緑のスイカズラはいつも元気です。
その前にあるクリスマスローズは早春の花、もう蕾がふくらんでいます。

伊吹山100218-3wb.jpg

 プロペラ部分の拡大像。一瞬一瞬、表情が変化します。

P071030wb.jpg

桜・ルッコラPwb.jpg

P100218-8wb.jpg

P100218-4wb.jpg

P100218-1wb.jpg

雪の帽子。
P雪01ー1wb.jpg

 下のプレートも作品の一部です。
いぶした厚い金属板をたわめて制作者のお名前(篠原猛史・AKI鉄工所)が彫り貫いてあります。
支柱も上はそのままの銀色、次第に土の色になるグラデーションです。

P.プレート2wbpg.jpg

 プロペラはすでに6年、風を受けると静かに回っています。
何一つ故障なく、油を注したことすらありません。
 強い風が吹いても一定以上は速く回らないよう制御されていますから、台風のときも大丈夫でした。

 篠原さんのアートについてはむつかしい解説がたくさんあります。
それらはちょっと苦手ですが、常に大地や自然を意識し、それを表現できる感性の豊かさと柔らかさに感じ入ります。

 次回は「プロペラの光と影」です。


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